JSPOからのお知らせ

当協会顧問の泉 正文 氏が去る10月9日に心不全のため逝去されました。享年75歳。
故人の生前のご功績を偲ぶとともに、謹んで心からのお悔やみを申し上げます。
また、関係の皆様には、当協会の要職を歴任した故人への生前のご厚誼に改めて深く感謝するとともに、ここに謹んでお知らせ申し上げます。

なお、故人の遺志により葬儀は近親者のみで家族葬にて執り行われました。
故人、ご遺族のご意向により、お悔やみ及びご連絡やご訪問等は辞退申し上げたいとのことです。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

泉氏の訃報に接し、当協会会長遠藤利明からのコメントを以下のとおりお伝えいたします。


＝会長  遠藤 利明　コメント＝
このたびの突然の訃報に接し、大変驚いております。泉さんには、永年にわたって、日本スポーツ協会の充実・発展にご尽力いただきました。
泉さんは、平成13年にJSPOの理事に就任後、常務理事、専務理事、副会長を歴任され、20年以上の長きにわたりJSPO役員としてご活躍頂くとともに、我が国のスポーツ界を牽引いただきました。

特に、5期10年の長きにわたった国民体育大会委員長時代には、「あたらしい国民体育大会を求めて～国体改革2003～」ですでに掲げられていた“大会の充実・活性化”と“大会運営の簡素・効率化”を実現するために関係機関・団体との調整に奔走され、その後も国体改革を止めることなく、“実施競技の見直し”なども実現されました。
さらに、「21世紀の国体像」の策定、オリンピック女子種目導入など、現在の国民体育大会の根幹となる体制を整えられ、我が国の競技力向上に多大なご尽力を賜りました。

また、総合型地域スポーツクラブの創設当初には、生涯スポーツ推進専門委員会委員長として指揮をとられ、236クラブの創設につなげました。その後、同職を一度離れたものの、再度地域スポーツクラブ育成委員会委員長に就任され、総合型クラブの登録・認証制度の導入につなげました。

その後も、日本スポーツ少年団本部長として、スポーツ少年団独自の指導者制度を、JSPO公認スポーツ指導者制度に一本化する改定や、緊急対策プロジェクトを主宰し、「スポーツ少年団改革プラン2022」を策定されました。

JSPO以外にも、地域におけるスイミングクラブの運営のほか、日本水泳連盟においても理事、常務理事、専務理事、副会長を務めてこられるなど、その人生のほとんどをスポーツの推進に捧げてこられたと言っても過言ではありません。
多忙を極めるなかでも、時間を作って日本選手権大会などの競技現場にも足を運ばれ、役員や選手と積極的にコミュニケーションを図られるバイタリティには、いつも驚かされていました。

スポーツへの愛と情熱あふれる人材が、また一人いなくなってしまい大変残念でなりませんが、永年にわたるスポーツ界へのご貢献に感謝を申し上げ、心からご冥福をお祈りいたします。


＝泉 正文 氏  主な略歴＝
平成3年4月1日 　財団法人日本水泳連盟　理事
平成11年4月1日 　財団法人日本水泳連盟　常務理事
平成13年4月1日 　財団法人日本体育協会　理事
平成15年4月1日 　財団法人日本体育協会　常務理事
平成17年4月1日 　財団法人日本体育協会　国民体育大会委員長
平成21年4月1日 　財団法人日本水泳連盟　専務理事
平成25年6月23日　公益財団法人日本水泳連盟　副会長兼専務理事
平成27年6月4日 　公益財団法人全国高等学校体育連盟　理事
平成27年6月24日　公益財団法人日本体育協会　専務理事
平成27年6月28日　公益財団法人日本水泳連盟　副会長
平成28年4月1日 　公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会 組織委員会　理事
平成29年6月23日　公益財団法人日本体育協会　副会長兼専務理事
〃 一般財団法人ワールドマスターズゲームズ2021 関西組織委員会　理事 副会長
令和元年6月23日 　公益財団法人日本水泳連盟　顧問
令和元年6月21日 　公益財団法人日本スポーツ協会　日本スポーツ少年団本部長
令和3年6月18日 　公益財団法人日本スポーツ協会　副会長
令和5年6月23日 　公益財団法人日本スポーツ協会　顧問