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日本スポーツグランプリ

長年にわたりスポーツを実践するとともに、広く国民に感動や勇気を与え、顕著な功績をあげられた中高年齢層の個人又はグループに対して授与されます。

受賞者

第20回(令和7年度)受賞者の功績 
(氏名、年齢、性別、居住地、主な競技名、活動歴、顕彰対象区分)    ※過年度分は本ページ下部にございます。
1.桑原 義喜
 (くわばら よしき)
93歳 (男) 福井県 銃剣道 70年 顕彰区分(1)

23歳から銃剣道を始め、銃剣道を70年にわたりを実践している。第35回大会以降数多くの国民体育大会に県代表選手として出場するなど活動を行ってきた。1989年に全日本銃剣道連盟の最高位称号「範士」を獲得し、2001年には全日本高齢者銃剣道大会の70歳以上の部で優勝を果たすなど輝かしい成績を残している。
現在も週1回、小中高校生と共に練習を行う姿勢は、生涯スポーツ実践者の鑑と言える。

2.西巻 四郎
 (にしまき しろう)
93歳 (男) 宮城県 サッカー 79年 顕彰区分(1)
15歳のころ師範学校でサッカーを始め、79年にわたりサッカーをおこなってきた。
教員として教育に携わる一方、サッカー競技を継続し、退職後はシニア年代の活動機会の創出・確保のために、プレーの傍ら、リーグ戦や各種大会の整備にも尽くしてきた。 
2003年には宮城県サッカー協会設立75周年記念功労賞を受賞しており、93歳となった現在においても、現役選手としてほぼ週1回の練習活動のほか、シニア年代の各種大会に参加するなど真摯に活動を行う姿は後進の励ましになるとともに、称賛に値する。
3.桑原 稔
 (くわはら みのる)
90歳 (男) 三重県 卓球 65年 顕彰区分(1)
中学から部活動の一つとして卓球を始め、65年にわたり卓球をおこなってきた。そして90歳の現在まで卓球を続けている。
年齢別の大会に積極的に参加されており、1976年に宇都宮市で開催された全日本社会人卓球選手権大会(男子フォーティの部)で準優勝、2005年に山口市で開催された全日本卓球選手権大会(マスターズの部)の「男子セブンティの部」で3位、2011年には豊田市で開催された全日本卓球選手権大会(マスターズの部)の「男子ハイセブンティの部」において念願の優勝を果たし、65年かけて遂に日本一を獲得するなど輝かしい成績を残してきた。
現在も週3回練習を行う積極的な活動姿勢を示している。
4.下村 尚
 (しもむら たかし)
89歳 (男) 大阪府 ホッケー 61年 顕彰区分(1)
大学でホッケーに出会って以来、関西学生リーグ、大学選手権大会に選手として活動を重ね、卒業後もOBと共に和歌山県ホッケー協会の社会人チームを編成、また、2007年には「日本グランドマスターズホッケー協会」(JGMA)を設立し、海外への道を開いた。2012年にはイギリスで行われた第6回大会に70歳以上の部に選手として出場し、この大会で日本は各カテゴリーとも初勝利を上げることができ、大きな成果を上げた。
一方、国内の大会としては、2009年「第1回日本グランドマスターズホッケー大会」を開催、以後2017年まで毎年監督兼選手として出場、また全日本マスターズホッケー大会では2007年から2018年まで監督兼選手として出場し活躍。現在、監督として後進を指導する傍ら、月に2度程フットサル場を利用して、ミニゲームやウオーキングホッケーに参加しトレーニングに励んでいる姿は長寿健康世代の模範となっている。
5.勝田 茂
 (かつた しげる)
88歳 (男) 茨城県 テニス・野球・レスリング・柔道・山岳・スキー 76年 顕彰区分(1)
57年にわたりテニスをおこなってきた。他にも、野球、レスリング、柔道や登山等様々なスポーツの経験がある。
高校・大学時代はレスリング・柔道と格技に没頭していたが、30歳を過ぎてからセカンドスポーツとしてテニスを始めた形である。初心者から始めたにもかかわらず熱心な練習の成果により日本テニス協会加盟団体主催の全国各地でのベテラン大会優勝回数39回をはじめ、世界スーパーシニアテニス選手権大会日本代表7回など輝かしい成績を残し、全日本ベテランテニス選手権大会男子75歳以上、80歳以上、85歳以上の部でダブルス優勝を遂げている。
現在も、毎週4回、1日あたり2~3時間、テニスコートにおいて仲間とプレーを楽しむ姿は生涯スポーツ実践者の鑑と言える。
6.猪鼻 孝之
 (いのはな たかゆき)
85歳 (男) 東京都 サッカー 55年 顕彰区分(1)
17歳でサッカーと出会い55年8か月にわたり、サッカーをおこなってきた。現在も月の半分はサッカーボールを蹴っている。長年国内外のスポーツ交流をこなし、その結果、裾野が広がったシニアサッカー界では競技人口が増加しており年を重ねても競技を開始したり継続する人のお手本となった意味でも生涯スポーツの繁栄に寄与してきた。
国内では常にシニアサッカーの最高齢カテゴリー(over40~80)の創設を働きかけ、運営幹事と選手の両輪をこなしてきた。リーグ戦や練習会でピッチを走る姿は生涯スポーツを実践する模範として常に後輩達に感動や勇気を与え続けており、また周りの模範となっている。
7.森山 年章
 (もりやま としあき)
84歳 (男) 兵庫県
ボディビル 66年 顕彰区分(1)
18歳で競技を始め、66年間競技に取り組んでいる。現在に至るまで公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の公式戦である全国大会、関西大会、兵庫県大会等のボディビル選手権大会に毎年出場し続けており、現役継続中。特にマスターズ部門では関西選手権大会4連覇など優勝・上位入賞多数。
現在も週5日、ウェイトトレーニングを実施しており、世代、地域を超えて多くのボディビル・フィットネス競技愛好者に知られており、またマスターズボディビル競技者のあいだでも目標とされる存在である。
8.吉田 邦男
 (よしだ くにお)
82歳 (男) 福島県 バドミントン 66年 顕彰区分(1)
青森県立浪岡高等学校入学時から66年の長きにわたりバドミントン競技を継続し、各種大会に出場、入賞し続けている。実業団に所属していた期間は全日本社会人選手権大会・全日本実業団選手権大会に出場し、全日本クラスの選手と戦い、好成績を残した。
東北選手権においては、1983~1985年には壮年の部MD・MSを三連覇、1994~1997年には高年の部MDを四連覇するなど活躍し、全日本シニア選手権大会にも多年にわたって出場し、優秀な成績を残した。その他、福島県内の大会及び在住の郡山市の各種大会にも常に出場し、好成績を収めている。
現在も実業団連盟・県バドミントン協会の役員も精力的にこなし、競技の普及に取り組みながらも、週に2~3回の練習を欠かさず、貪欲に競技力の向上を目指す姿勢は、周囲にも好影響を与えている。
9.森田 陽子
 (もりた ようこ)
81歳 (女) 愛媛県 ダンススポーツ 61年 顕彰区分(1)
20歳でダンススポーツ、社交ダンスと出会い、61年間競技を継続している。50歳の頃、名前も社交ダンスからダンススポーツへと名称も変わり、愛媛県に愛媛県ダンススポーツ連盟という組織が日本ダンススポーツ連盟の下部組織として誕生、その組織の創立メンバーとして就任、ダンスサークル「グリーンピース」を立ち上げ、最盛期には100名近くまで愛好者の方々を指導した。
2015年視覚障がい者ブラインドダンスフェスティバル東京大会でワルツ・タンゴ・ルンバ・チャチャチャ各部門にて全国優勝を果たし、現在80歳を過ぎても尚愛好者への指導普及に努め、介護施設等でも慰問ダンスをおこなっている。  
10.飯島 千代子
 (いいじま ちよこ)
78歳 (女) 埼玉県 弓道 63年 顕彰区分(1)
高校生であった15歳から競技をはじめ、約63年になる。45歳のときには1991年の第46回国民体育大会に出場し総合3位の成績を収めている。50歳を超えてからも活躍は目覚ましく、1998年、2000年の全日本女子弓道選手権大会では3,2位と上位に入賞。各年において埼玉県体育賞の優秀選手賞を受賞している。
市内高校生などの後進の技術向上を目的とした指導に取り組むとともに週4回の稽古に励み、長く弓道と向き合い実践している姿は、生涯スポーツ実践者の鑑と言える。                                              
11.冨山 滋
 (とみやま しげる)
78歳 (男) 福岡県 陸上競技・山岳 55年 顕彰区分(1)
地元の中学を卒業後にプロボクサーになったが、21歳で引退。その後30歳で挑戦したマラソン大会で4位になったことからマラソンにのめり込み、その時からこれまでに、済州島200kmマラソン、甲州街道215kmマラソンをはじめとした国内外の名だたるマラソン大会120以上のレースに出場し、そのほとんどを完走している。
キャリア後半は世界の名峰と呼ばれる最高峰クラスの山々に挑んでいる。ロシアの欧州最高峰エルブルース5,642m登頂(63歳)に成功したときは新聞にも取り上げられ、還暦を超えても”鉄人”ぶりは健在であるとその偉業が讃えられた。現在も生涯現役で、他のプレーヤーの模範となっている。
12.加藤 愛夫
 (かとう あいお)
75歳 (男) 静岡県 ローイング 61年 顕彰区分(1)
高校生の時に競技を始め、社会人になってからも競技活動を続けてきた。平成11年に母校沼津工業高校ボート部のOB会長に就任するのを期に、本格的に競技者としての活動を再開した。昭和41年の第21回国民体育大会(大分)一般男子シングルスカル6位入賞をはじめとして、社会人になってからは平成13年の全日本社会人選手権(50代クラス)シングルスカル優勝を果たし、12年から25年まで連続表彰台の功績を残している。
現在も日々週3~5回の練習に励んでおり生涯スポーツの実践者として周りの模範となっている。 
13.廣田 悦子
 (ひろた えつこ)
74歳 (女) 埼玉県 バスケットボール 56年 顕彰区分(1)
中学からバスケットボールを始め、56年になる。日頃の活動のみならず、各種競技会等への出場も長年続けている。
それぞれの年齢に応じたチームを現在までに4チームを立ち上げるなど、現役選手としてはもちろん、チーム代表者(責任者)、指導者、役員としても精力的に活動をし続け、長くバスケットボールに携わりながら、地元や埼玉県内のみならず全国のママさんプレーヤーの見本となっている。
現在も週2~3回の練習を行うなど女性の生涯スポーツ実践者として活躍し続ける存在である。
14.石田 亘宏
 (いしだ のぶひろ)
90歳 (男) 愛知県 オリエンテーリング 51年 顕彰区分(3)
競技活動において50年を経てなお、国内では最高峰の競技会である全日本オリエンテーリング選手権大会に毎年参加し、目覚ましい活躍は多くの若手競技者にとって目指すべき目標となっている。90歳になってなお優秀な成績を収め続けており、初めて競技会に参加してから50年にわたり休止期間もなく現在でも国内各地の競技会にも欠かさず参加し常にレベルを保つとともに、マスターズをはじめ国際大会にも数多く参加し、国外においてもその活躍は知られている。2008年アジア太平洋オリエンテーリング選手権大会 70歳以上クラスでは準優勝の結果を残しており、2006年~2019年は世界マスターズオリエンテーリング選手権大会に計13回出場する輝かしい成績を残している。
15.石田 美代子
 (いしだ みよこ)
89歳 (女) 愛知県 オリエンテーリング 51年 顕彰区分(3)
オリエンテーリングは1970年頃より本格的な競技会が開始され、同氏は1973年にその楽しさを知り、その後積極的に競技会へ参加しており、日本のオリエンテーリングの歴史そのものといえる人物である。石田亘宏氏と同じく、国内では最高峰の競技会である全日本オリエンテーリング選手権大会に毎年参加し、年齢別クラスにおいては優勝を繰り返している。2008年アジア太平洋オリエンテーリング選手権大会70歳クラスでは優勝するなど結果を残しており、2006年~2019年は世界マスターズオリエンテーリング選手権大会に計13回出場している。
また、石田亘宏氏とは夫婦で、両者ともオリエンテーリング界では名の知れた存在である。
16.神村 悦夫
 (かみむら えつお)
84歳 (男) 北海道 銃剣道 66年 顕彰区分(3)
昭和34年、陸上自衛隊に入隊をしてまもなく銃剣道を志し、常に高い目標を掲げ錬磨に励み己の向上に努めている。
第48回全日本銃剣道優勝大会一般の部第1部において、選手兼監督として出場し、団体戦「優勝」の成果を収めた。84歳になった現在においても、現役選手として今なお常に第一線で活躍し、近年連続して参加をしている全日本高齢者武道大会(銃剣道)では、平成28年6月、第38回大会において「初優勝」を飾り、その後開催された第39回(平成29年)、第40回(平成30年)、第41回(令和元年)大会でも優勝を重ねている。コロナ禍明けの第45回高齢者武道大会(銃剣道)において団体戦「優勝」の成果を収め、大会5連覇の偉業を達成した。
現在も週1回、稽古し続ける姿は称賛に値する。
17.谷 寿子
 (たに ひさこ)
79歳 (女) 東京都 山岳・スキー・テニス 59年 顕彰区分(3)
これまでの人生を通して、スキー、テニス、登山に親しみ、いずれも妥協をしない徹底さを持っての取り組み方をされている。特にマスターズスキー界において、9月から4月の最終戦まで世界各地のスキー場で行われたレースに果敢に挑戦し、シーズン総合優勝を示すクリスタルトロフィーを日本人として初めて獲得したことは大変な偉業であり、多くの輝かしい成績を残してきた。
また、今期もクリスタルトロフィーを2年連続で獲得するというさらなる偉業を成し遂げたことは称賛に値する。
18.井手 英一
 (いで えいいち)
78歳 (男) 東京都 フェンシング 64年 顕彰区分(3)
中学2年生からフェンシングを始め、学生時代はインターハイでフルーレ個人優勝、大学ではエペ、サーブルも習得し団体戦で活躍、全日本大学対抗戦エペ優勝、サーブル準優勝、全日本フルーレ準優勝に貢献した。世界ベテラン選手権では2001年以降、22回連続出場を果たしてきたが、常にキャプテン・団長として総勢40名を超える日本チームを牽引し、戦績面では欧米のオリンピック経験選手も出場する世界大会で、フルーレ・エペの2種目で2回の優勝を含む10個のメダルを獲得の快挙を成し遂げた。2023年、2024年のメダル獲得により、エペ:70歳以上カテゴリーで世界ランキング1位という最高位に登り詰める偉業を成し遂げた。 
19.金子 澄子
 (かねこ すみこ)
78歳 (女) 神奈川県 バドミントン 63年 顕彰区分(3)
16歳からバドミントンを始め、全日本教職員や全日本シニアという全国大会に、県の予選を勝ち抜いて出場。その年代の女子シングルスで優勝や準優勝を獲得している。さらに、全日本教職員大会では、1982年から2016年まで35年連続出場という輝かしい成績を残しており、全日本シニアバドミントン選手権大会では2022年~2024年に75歳女子シングルス優勝を果たしている。また、2004年から2019年の57歳から72歳の時に、BWF主催の世界シニアバドミントン大会に参戦し、シングルスで2回、ダブルスで3回の優勝を果たしている。
現在も地元の練習場でバドミントンに打ち込む姿は後進にも多くの勇気を与えている。

年齢は令和7年度第2回理事会時点(2025年6月4日)/活動歴は2025年4月1日時点  順不同・敬称略


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過去の受賞者功績一覧

回数 受賞者功績一覧 受賞者・サポーターの声
第1回 PDF(7.2KB)  
第2回 PDF(9KB)
第3回 PDF(25KB)
第4回 PDF(17KB)  
第5回 PDF(149KB)
第6回 PDF(148KB)  
第7回 PDF(144KB)
第8回 PDF(161KB)
第9回 PDF(155KB)  
第10回 PDF(179KB)
第11回 PDF(170KB)
第12回 PDF(253KB)
第13回 PDF(248KB)
第14回 PDF(255KB) PDF(1.04MB)
第15回 PDF(266KB) PDF(1.04MB)
第16回 PDF(269KB) PDF(1.14MB)
第17回 PDF(263KB)
PDF(1.54MB)
第18回 PDF(470KB) PDF(1.61MB)
第19回 PDF(373KB)
PDF(1.86MB)

※受賞者・サポーターの声については、第14回から実施しています。


<顕彰対象>「日本スポーツグランプリ」顕彰規程より抜粋

長年にわたるスポーツ実践者で、現在も活動を継続し、当該スポーツにおいて、中高年齢層の顕著な記録や実績を挙げ、国内外において高い評価を得た下記に該当する個人又はグループ。
ただし、原則として、オリンピック競技大会、各競技別世界選手権大会等に出場経験のある者を除く。
(1)当該スポーツを長年にわたり実践している個人又はグループ
(2)当該年齢層において世界記録等を樹立した個人又はグループ
(3)当該スポーツにおいて顕著な実績を挙げた個人又はグループ
※顕彰規程全文はPDFでご覧になれますPDF(84.1KB)