長年にわたりスポーツを実践するとともに、広く国民に感動や勇気を与え、顕著な功績をあげられた中高年齢層の個人又はグループに対して授与されます。
受賞者
第17回(令和4年度)受賞者の功績 受賞者・受賞者功績一覧はこちら
(氏名、年齢、居住地、主な競技名、活動歴、顕彰対象区分) ※過年度分は、下部にございます。
1.長田 幸子
(おさだ さちこ) |
(女) |
76歳 |
栃木県 |
体操競技 |
63年 |
顕彰区分(1) |
中学時代より63年間、一度も離脱することなく体操競技に打ち込んできた。
各年代において全国大会などに出場し、豊富な競技歴をもつ一方で女子体操競技において継続することの難しさも得ながら長年にわたり活動してきた。
また、地元の小学生を集め体操教室を開催し、手本を自ら示しながら指導することが日々の練習の継続にもつながっている。
近年は、全日本シニア・マスターズ体操競技選手権大会に毎年参加を果たし、女子選手の最高齢者として他の目標となり、模範を示している。
さらに現在、毎週土曜日は教室の児童とともに練習するなど、競技人口拡大のために毎日の練習の大切さを自らが実証している姿は、生涯スポーツ実践者の鑑と言える。
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2.礒貝 昭男
(いそがい あきお) |
(男) |
83歳 |
愛知県 |
ライフル射撃 |
63年 |
顕彰区分(1) |
大学入学時、射撃部に所属したことをきっかけにライフル射撃を始め、63年以上にわたり競技活動に取り組んでいる。
第15回国民体育大会(熊本県)では2位に入賞し、それ以後、第29回大会(茨城県)まで15回連続で出場を果たしている。
全日本社会人ライフル射撃選手権大会では、優勝を含め多数の入賞を収め、その後も、全日本マスターズライフル射撃大会や、アジアマスターズライフル射撃大会など、日本および世界各地で開催される大会にも出場し、精力的に活動を続けている。
現在は、コロナ禍の影響により中止となった大会も多く、練習回数も例年の半分ほどになったが、今後の大会への出場に備えて、県内の射撃場に年間40回程度通い、練習に取り組んでいる姿は、称賛に値する。
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3.木村 政勝
(きむら まさかつ) |
(男) |
79歳 |
大阪府 |
空手道 |
66年 |
顕彰区分(1) |
中学生から空手道に親しみ、これまで66年間にわたり取組んでいる。
日々空手道の技術向上のテーマについて独自の計画を作り修行に励み、高い技術能力を習得し、多くの国内外の大会に出場し優秀な成績を収めている。
なかでも日本スポーツマスターズ空手道競技には17回連続出場し、優勝9回、準優勝4回するなど、今も現役選手として活躍している。
その傍ら、児童養護施設で30年以上にわたり空手道指導に邁進し、今日まで5万人以上の弟子を育成するとともに、世界大会や東京オリン面目に一生懸命に空手道の修行に取り組み、日々研鑽する姿勢は周りの模範となっている。一生懸命に空手道の修行に取り組み、日々研鑽する姿勢は周りの模範となっている。 |
渡 良弁
(わたり よしとも) |
(男)
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79歳 |
岡山県 |
野球(硬式・軟式) |
63年 |
顕彰区分(1) |
中学時代から軟式野球を始め、高校時代からは本格的に野球に取り組み、実業団硬式野球・社会人軟式野球など、現在活躍している60歳代の還暦軟式野球や70歳代の古希軟式野球に至るまで63年の長きにわたり野球に取組んでいる。
60歳代で県内の野球愛好者に声を掛け、岡山県還暦軟式野球連盟を立ち上げ還暦軟式野球の普及発展に尽力し、現在は県内の古希チームで週2回、体力維持、技術向上に励んでいる。
また、アジアの野球について単独で調査を開始し、2010年には韓国ソウルにて、日本岡山選抜チーム対ソウルチームの交流戦開催の架け橋となり、両国の親善にも貢献している。
野球に対して常に前向きに考え、行動する姿は称賛に値する。
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5.弘中 聖規
(ひろなか きよみ)
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(男) |
96歳 |
山口県 |
剣道・居合道 |
77年 |
顕彰区分(1) |
中学生から剣道、居合道の修行を始め、居合道において最高段位となる八段に合格し、「範士」の称号が授与された。
剣道では、最高段位である八段の合格を目指して稽古を積み重ね、現在も全日本剣道連盟主催の剣道八段審査会に数多く挑戦を続けるなど、心身の練磨、上達に日々努めている。
また、全日本剣道連盟主催の京都演舞大会には毎年参加し、全日本高齢者武道大会(剣道)にも出場し優秀な成績を収めている。
85歳からは剣道二刀流に魅了され、二刀流の普及と奥義を極めるために飽くなき精進を重ね剣道への熱意、向上心が広く知られ新聞等に掲載された。
96歳になった今もなお、剣道を週2回、居合道を週2回と稽古に参加して鍛錬している姿は、称賛に値する。
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6.吉村 美智恵
(よしむら みちえ) |
(女) |
81歳 |
福岡県 |
卓球 |
50年 |
顕彰区分(1) |
14歳で卓球を始め、一時中断するも35歳から近隣の公民館の卓球サークルに入って競技活動を再開し、これまで50年にわたり取組んでいる。
39歳で本格的に選手活動を始め、大会での上位入賞を目指すと、九州、全国、世界の大会に意欲的に出場し、各年代の部で活躍している。
78歳で参加した第19回世界ベテラン卓球選手権(75歳以上の部)では、ダブルス優勝を収め、80歳を超えた現在も継続して大会等に積極的に参加し、競技者として第一線で活躍している。
また、ラージボールの部での活躍も目覚ましく、全国ラージボール卓球大会で優勝3回と優秀な成績を収めている。
現在も週6日、基礎練習や試合練習などに取組んでいるその姿は、生涯スポーツの実践者の鑑と言える。
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7.田万 豊廣
(たまん とよひろ) |
(男) |
89歳 |
香川県
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ソフトテニス |
72年 |
顕彰区分(1) |
中学校入学時よりソフトテニス競技を始め、これまで72年の長きにわたり取組んでいる。
1970年から仕事の傍ら、国民体育大会の出場等を目指す競技スポーツとして練習に打ち込み、その活動の中で、仲間と丸亀市軟式庭球協会を発足させるとともに、亀城クラブという愛好者によるク
ラブを結成し活動を活性化させるなど、競技者や愛好者はもとより、スポーツに取組んでいる人たちの模範となり、元気や活力を与えている。
年齢を重ねながらも競技への情熱は冷めることなく、60歳から現在まで全日本や西日本のソフトテニス選手権大会において数多くの優勝、入賞を果たし、現在も週5回程度練習に励む姿は、生涯スポーツ実践者の鑑と言える。
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8.鈴木 桂
(すずき かつら) |
(男) |
90歳 |
山梨県 |
水泳 |
75年 |
顕彰区分(2)
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小学生のころから近くの川や貯水池で泳ぐことで水泳を覚え、高等学校へ入学し本格的に競泳を始め75年の長きにわたり取組んでいる。
大学卒業後は、高校教諭として水泳指導に専念し、水泳部の顧問として多くの選手を育て、その傍ら自身の練習も継続し、日本実業団水泳競技大会や国民体育大会等に出場を続けてきた。
また、マスターズ水泳に本格的に参戦し、2009年には日本マスターズ水泳選手権大会20回連続出場者表彰を受賞し、2021年にはコロナ禍にあり、厳しい環境の中で練習を続け、数少ない競技会に参加し競泳男子90歳区分自由形 長水路では、200m、400m、800m、1500mと世界新記録を樹立している。
現在も記録を目指して、週5日練習に励む姿は、称賛に値する。
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9.佐伯 克美
(さえき かつみ) |
(女) |
87歳 |
富山県 |
スキー |
68年 |
顕彰区分(3) |
大学入学と同時にアルペンスキーを始め、これまで68年間にわたり親しんでいる。
富山県女性初の全日本スキー連盟準指導員に合格し、教員活動の間も県大会や中部日本大会と積極的に参加し、優秀な成績を残してきた。
60歳から始めたクロスカントリースキー歴は27年、教職を定年退職後、国内外の渓谷、氷河、山々をスキーで走破し、ノルウェーのトロルロイパー200㎞をスキーで踏破、第20回記念湧別原野オホーツククロスカントリースキー大会では、女性最高齢として個人85㎞を11時間8分54秒で完走するなどの偉業を成し遂げた。
更に2021年、第45回全日本マスターズスキー選手権に20回目の参加を果たし、世界最高齢の女性クロスカントリースキー競技者として、初の85歳以上部門での優勝を飾った。
現在も地域の子供たちと一緒に、歩くスキーの普及活動に尽力し、87歳の今も自らを鍛え上げ、挑み続ける姿は、生涯スポーツ実践者の鑑と言える。
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年齢・活動歴は令和4年10月1日時点 順不同・敬称略
・第14回表彰式の様子は
コチラ
・過年度実施した記者会見の様子は
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・『Sport Japan』のご購読は
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※受賞者・サポーターの声については、第14回から実施いたしました。
<顕彰対象>「日本スポーツグランプリ」顕彰規程より抜粋
長年にわたるスポーツ実践者で、現在も活動を継続し、当該スポーツにおいて、中高年齢層の顕著な記録や実績を挙げ、国内外において高い評価を得た下記に該当する個人又はグループ。
ただし、原則として、オリンピック競技大会、各競技別世界選手権大会等に出場経験のある者を除く。
(1)当該スポーツを長年にわたり実践している個人又はグループ
(2)当該年齢層において世界記録等を樹立した個人又はグループ
(3)当該スポーツにおいて顕著な実績を挙げた個人又はグループ
※顕彰規程全文はPDFでご覧になれます
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