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2006/11/20
メルマガ(第14号)連携ニュース「指定クラブ訪問記」
※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第14号」と連携した内容となっております。 メールマガジン配信希望の方は、下記関連リンク「メルマガ登録ページ」より登録いただけます。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 指定クラブ訪問記 ~ ピースふぁいぶるクラブ(埼玉県熊谷市)~ ピースふぁいぶるクラブ(以下ピース)のクラブ交流会を訪れました。 クラブ交流会(年間5回程度実施)とは、ピースに所属するサークルが集まり、広く地域に活動をアピールするとともに、会員獲得につなげようとするイベントです。ピースのクラブ構成は、それぞれのサークルが基本となり、その連合体がクラブといったイメージです。ピースに所属するサークルの多くは新規に立ち上げられたものであり、現在は、スポーツ以外に文化活動も含め20種目を越えるサークルが活動しています。 私がクラブ交流会の会場に足を踏み入れると、代表の中村さんがマイクを使い会場全体を取りまとめていました。中村さんは、人を引きつける魅力を持った方で、高校の教員を定年退職後に積極的にクラブづくりに取り組まれています。 クラブ立ち上げの経緯については、数年前に中村さんが、県の主催する「クラブマネジャー養成講習会」の新聞記事を読んだことがきっかけとなりました。その後、講習会へ参加してクラブづくりを学んだ後、有志を集めて地域で総合型クラブの学習会を開きました。この当時の参加者は、指導者を中心としてたったの6名でした。それから、月一回の準備委員会を重ね、現在では、29名の方々が運営に携わっています。 ここで、ピースの特徴の一つである「人材」について説明したいと思います。なぜ、立ち上げから約1年半という短期間で、積極的にクラブ運営に携わる多くの「人材」を集めることができたのか? 中村さんの人望はもとより、クラブ運営という一見面倒なところに人を引きつける「魅力ある場」を築いたことが鍵となりました。この場は、個々の役割が明確で、お互いが助け合おうという姿勢があり、選択の自由も保証し、人にやりがいや活力を与えてくれます。組織の中にこういった雰囲気づくりができたことが、人材を確保できた要因だと思われます。中村さんは自信を持って、「嫌になって辞めた運営委員さんは一人もいませんよ!!!」と話してくれました。確かにクラブ交流会でも、スタッフの皆さんの笑顔は輝いていました。 次に、クラブの活動について紹介したいと思います。ピースは、多くのサークルから構成されていますが、その中でも特徴あるサークルとして、「水切りサークル」があります。このサークルは、自然と人との調和をテーマに活動が行われています。最近では、NHKや民放バラエティー番組でも取り上げられました。サークル代表の森川さんが投げる石は、水面に連続した綺麗な波紋をつくりだします。それは、まさに芸術的な神技と言っても過言ではありません。 ピースには、もう一つ他にない特徴ある活動があります。それは、「新川菜園村」の取り組みです。新川村は、江戸時代に荒川の舟運で栄えた後、川の相次ぐ氾濫により村民の移住を余儀なくされました。その「幻の村」をクラブが復活させたのです。地域に住む人々とクラブが連携して、荒れ放題の空き地や竹林の整備を行い、現在では、子ども達の遊びの森ができ、その中にツリーハウスもつくりました。また、敷地内に井戸を掘り、休憩所も設けました。この活動は、まさに総合型クラブも「まちづくり」を担うことができるという代表的な取り組みの一つであると言えます。 ピースは一つの「点」から始まりました。そして、「点」から「線」へと変わりました。次に、大きな「面」へと変わる日もそれほど遠くはないと思われます。今後のクラブ発展を大いに期待したいと思います。 (報告:加藤 裕之 埼玉県クラブ育成アドバイザー) 【クラブの住所・連絡先】 ピースふぁいぶるクラブ 〒360-0801 埼玉県熊谷市中奈良2353 TEL 048-521-1325 ●埼玉県体育協会HPクラブプロフィール掲載 https://www.japan-sports.or.jp/saitamaken/topics/180512_Club_Profile/peace.html ●ふぁいぶるネット クラブ関連記事 http://fivul.pref.saitama.jp/Stmwasc/servlet/ScUTopicsRef?caller=ScUMenuSelect&siteid=fivul&topicsid=00110
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