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JSPOからのお知らせ

日本スポーツ協会からのお知らせ:index

ニュース2010/06/16

「青木 半治お別れの会」が開催されました

  5月30日(日)に94歳で死去した本会最高顧問 青木半治の「お別れの会」が6月11日(金)、東京都内のホテルにて本会及び(財)日本陸上競技連盟、(財)日本オリンピック委員会との合同で開かれ、陸上界や政財界ら多くの関係者約1,300名が参列しました。

  式典第1部では、お別れの会発起人代表の河野洋平日本陸上競技連盟会長からの追悼の言葉が述べられ、その後、お別れの会発起人の森喜朗本会会長、並びに竹田恆和日本オリンピック委員会会長による追悼の辞が述べられました。
  また、国際陸上競技連盟ダラーン・アルハマド副会長よりラミン・ディアック会長の弔辞が代読され、多くの関係者により、世界のスポーツ及び陸上の発展に尽力した故人をしのびました。

  第1部に引き続いて行われた第2部でも、多くの方にご参列いただき、長年にわたり日本のスポーツ界のために尽力された故人とのお別れを惜しみました。

【森会長による追悼の辞】
  本日、「故青木半治さん  お別れ会」が、しめやかに執り行われるにあたり、日本体育協会を代表し、謹んで追悼の辞を申し上げます。
  青木最高顧問は、昭和36年に本会の理事・評議員にご就任いただいて以来、専務理事、副会長の要職を歴任され、平成元年には本会の会長に就任いただくなど、33年の永きにわたって、本会の組織基盤の整備や諸事業推進の先導者として大いに指導力を発揮され、我が国スポーツの振興に格段のご尽力を賜りました。
  とりわけ、本会の諸先輩がスポーツによる戦後の日本の復活を願って創設した国民体育大会には第1回大会から第3回大会まで、自身、選手として出場されています。その後、役員として指導的なお立場で参加され、連続50回の参加という永年にわたる係りをもたれており、国民体育大会が我が国スポーツの振興に大きな役割を果たす大会として充実・発展していく上で多大な貢献をいただきました。
  さらに、本会をはじめとするスポーツ界の財源確保には自ら各方面の働きかけをしていただくとともに、特にスポーツ振興くじの創設に向けた関係各方面との調整に大変なご努力をいただきました。スポーツ振興くじは創設後、販売の実績があがらないなど苦難な時期もありましたが、現在においては、スポーツ界への大きな財源確保が実現できたといっても過言ではありません。
  いま、まさに国内外の社会状況が大きく変動する中で我が国では、国とスポーツ界が一丸となって、スポーツの意義や価値を一層高めるためのグローバルな方策の推進が求められているとともに、国民一人ひとりが生涯を通してスポーツ文化を豊かに享受し、明るく活力のある「生涯スポーツ社会」の構築が重要な課題となっております。
  このような状況に対応するため、日本のスポーツ界には、スポーツ基本法の制定やスポーツ省・庁の設置など新たな方向性と取り組みが求められているこの時期に、偉大な指導者である青木さんがこの世をさられたことは、誠に大きな損失であります。
  ここに、私たちスポーツ関係者は、悲しみのうちに心から哀悼の意を表しますとともに、青木さんが長年スポーツ界に寄せられた情熱とご尽力に、心から感謝申し上げ、これからの日本スポーツ界の発展のために、さらに努力していくことをお誓い申し上げます。
  青木最高顧問、長い間、本当にご指導ありがとうございました。
  どうぞ安らかにお眠りください。