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JSPOからのお知らせ

日本スポーツ協会からのお知らせ:index

お知らせ2023/01/06

-2023年- 年頭のご挨拶

当協会の伊藤雅俊会長から、2023年の年頭に際して、以下謹んで新年のご挨拶を申し上げます。



スポーツを愛する皆様へ、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
また、日頃から当協会の活動へのご理解とご支援を賜り、改めて感謝申し上げます。

新型コロナウイルス感染症は、今なお、様々な影響を及ぼしているものの、昨年は3年ぶりに栃木県での国民体育大会本大会、岩手県での日本スポーツマスターズを開催することができました。新たな生活様式も定着しつつ、スポーツの灯が再び盛り上がることを実感した一年となりました。

好転した出来事もあった一方、スポーツを取り巻く様々な問題にも心を痛めた一年でもありました。
地球規模で進行する気候変動やロシアによるウクライナ侵攻などにより、スポーツを安心して安全に楽しめる環境が脅かされています。
また、日本国内に目を向けると、急激に進行する少子化は子供たちのスポーツ環境やその未来にも暗い影を落としており、看過できるものではありません。
誰もがスポーツを心から楽しむことができる「平和な日常」をつくることを目指す私たちにとっても、これら社会課題の解決に向けて、積極的に取り組んでいくことは大変重要であると考えます。

当協会は、1911年、嘉納治五郎初代会長が創立した組織であり、今の時代においても、「精力善用」、「自他共栄」の精神は、スポーツの力を主体的かつ健全に活用するとともに、人類社会のグローバルな課題解決に貢献するという考えに引き継がれています。
私たちはその志を継承しながら、世界の変化に適応し、日々直面する新たな課題を乗り越え、心からスポーツを楽しむとともに、スポーツで培った力を適切に用い、ともに協力し、より明るい社会を実現する想いで様々な施策を展開しています。
本年は、より一層スポーツを社会起点や生活者の視点で見つめ直し、地球規模の国際的な課題の解決に繋がる視座をJSPOの活動に取り入れることとしております。
その先には、当協会が5年ごとに策定している中期計画において取りまとめ、「JSPO中期計画2023-2027」として公表する準備を進めています。
これらを実現するため、決して現状を維持することなく、大きな変革を進めていく必要があると考えます。

1点目は、2024年を契機に当協会が主催する国民スポーツ大会、日本スポーツマスターズ、全国スポーツ少年大会をリブランディングする「JAPAN GAMES(ジャパン ゲームズ)」です。
「多様性」「継続性」「地域性」の3点を実現価値に定め、新たな視点を取り入れたものにしていくことにより、スポーツの「楽しさ」や「喜び」が社会により一層拡がることを目指し、現在、プロジェクトチームを編成し準備を進めています。

2点目は、昨年、スポーツ庁から休日の中学校運動部活動の地域連携活動に向けた方向性が示されました。それに伴い、スポーツ庁長官から当協会へ協力要請がありましたが、ジュニア期の安全・安心なスポーツ環境をより一層充実させるため、当協会としての取組方針及び具体的な行動計画を実行していくこととしています。
JSPOとしましては、関係の皆様方とともに、ジュニアスポーツの環境整備と地域スポーツの最適化を実現していくこととしておりますので、スポーツを愛する皆様におかれましても、何卒温かいご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、2023年が新たな飛躍の年となることを祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。








<プロフィール>
[第16代 JSPO会長(平成29年~ )]
 伊藤 雅俊(いとう まさとし)
 1947年生まれ
 味の素株式会社 特別顧問