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JSPOからのお知らせ

日本スポーツ協会からのお知らせ:index

お知らせ2021/11/05

2021年10月22日(金)毎日新聞夕刊記事及びWEB版記事に掲載された日本スポーツマスターズ2018札幌大会における競泳の片側前腕欠損選手への対応について

標記記事において、当協会が2018年に開催した日本スポーツマスターズ2018札幌大会水泳競技会で、平泳ぎ種目に出場した片側の前腕(肘から先)が欠損している選手を両手でタッチしていないことを理由に失格にしたとの内容が報じられました。

しかしながら、その事実関係について当協会及び公益財団法人日本水泳連盟(以下「日水連」)が把握している内容や取材された記者に回答した内容が適切に反映・表現されておらず、報道の影響に鑑みて、改めて当協会の見解を以下に記し補足いたします。


1.「両手でタッチをしていない」及び「失格」の扱い
同記事では、当該選手は「プールの壁を両手でタッチをしていない」ことを理由に「失格になった」との記載がありますが、「失格」という扱いをしておりません。
当協会が日水連に確認し把握したところ、当時から、同選手は「両手タッチをして」ゴールしており、公式な記録・順位も付与しています。

2.「両手でタッチをしたものとして記録を認めるよう変更した」こと
上述のとおり「両手タッチをして」いることから、「失格」扱いとしたことはありません。
従って、記録・順位を変更することは生じていません。

3.「翌年から(中略)特例として記録を認めるように運用を変えた」こと
日本スポーツマスターズはかねてから、障がいの有無にかかわらず参加することができます。
本件の「平泳ぎにおける片手タッチの有効性」に関して、競技前日の監督会議時に、選手側関係者と日水連との間で質疑応答がなされ、また、当日競技前にも選手及び関係者に対して、予め大会要項に記載のとおり、日水連競泳競技規則が適用される旨の説明をしておりました。

この説明を受けた同選手は「両手タッチ」を行いゴールしましたが、「両手タッチ」を行うために、無理な体勢を取らざるを得ないなど、十分な安全性を確保できない可能性が生じました。

このことから、当協会及び日水連で協議の上、翌年(2019年)の水泳競技会から事前申告することで、競技規則に即した対応ができない場合でも、「日本スポーツマスターズの記録」としては認めることに変更しました。
本件の平泳ぎ種目では、片手タッチでも記録及び順位について認める対応としています。