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2019/01/17
第21回秩父宮記念スポーツ医・科学賞受賞者が決定
多年にわたりスポーツ医・科学分野において、その向上発展に貢献し、我が国スポーツ界の推進に特に功績顕著な者。
内科医としてスポーツ医学を専門とし、国民の健康の保持増進からアスリートのコンディションやパフォーマンス向上まで多岐にわたり多大な功績を残されてきた。 また、「日本スポーツ協会公認スポーツドクター」資格の創設から現在に至るまでご尽力いただいており、スポーツ医・科学専門委員会には30年以上の長きにわたりご協力いただき、「東京オリンピック記念体力測定研究」や「オーバートレーニングに関する研究」など多くの研究に取り組まれている。 特に、ライフワークとも言えるスポーツ活動中の熱中症予防については、1991 年から研究班長として、我が国で初めてその実態と予防方法を確立し、水分補給をはじめとした熱中症の予防方法を世に知らしめた功績は誠に大きなものがある。さらに、日本臨床スポーツ医学会においては設立から関わられており、現在は理事長を務めている。 これらの活動を通じて後進の育成にも取り組まれ、研究機関やスポーツ現場等で活躍する研究者を数多く輩出されてきた。
スポーツ医・科学奨励賞は、スポーツ医・科学についてよく研究し、その研究成果が十分にスポーツの現場に生かされ、我が国スポーツの普及発展又は競技力の向上に顕著な実績をあげた者(又はグループ)。
同グループは、低迷期にある日本スピードスケート界が、2018年平昌オリンピックに向けて強化体制を一新する中、それまで長年にわたり取り組んできた医・科学サポートを、さらに充実させることで、平昌オリンピックでのメダル獲得に大きく貢献した。 特に、パシュート種目では、長野市オリンピック記念アリーナ・エムウェーブの位置計測システムを用いた滑走軌道とスピードの分析、および風洞施設を用いた空気力学的分析が効果を上げ、平昌オリンピックで初の金メダル獲得という快挙につながることとなった。 同グループの取り組みは、現役トップ選手の競技力向上のみならず、これからオリンピックを目指す世代の指導にも引き継がれ、我が国の国際競技力の維持・向上に資するとともに、組織化された医・科学サポート体制のあり方は、他競技への波及効果が期待される。
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