総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

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【閉鎖店舗改装】
●ＮＰＯ角館Ｓ・Ｔ・Ｓ（秋田県仙北市）

１．クラブの特徴
  NPO角館Ｓ・Ｔ・Ｓ（STSは総合型地域スポーツクラブの略）は、民間主導のクラブです。運動を三日坊主で終わらせないためには、仲間同士のコミュニケーションが大切という基本理念を持ち、モットーは「ゆっくりあせらずスポーツを」と「スロースポーツで健康づくり」です。

２．クラブハウスの特徴
  NPO角館Ｓ・Ｔ・Ｓのクラブハウスは、閉鎖した大型家具店に小学校の木造体操場を移築した倉庫です。倉庫をリニューアルした体育館の隣り合わせに30人が憩えるミーテイングルーム、10人位が集える休憩室が２室、それに事務室です。
  ミーテイングルームには高価な調度品が備えられ、サイドボードは大理石、大型の冷蔵庫やテレビ、一汗かいたあとのアフターは勿論、絵画教室や囲碁教室、カラオケセットもありますので、地域住民の交流の場として、また各種会合等でも多くの方々が利用しています。

  小部屋は休憩や少人数での話し合い、囲碁や将棋・健康麻雀等に、そして狐崎事務局長の事務室です。
  昨年は、秋田県より、高齢者が気軽に集う場所づくり助成を受けて、水洗トイレの設置と大型ビデオが整備されるなど、クラブハウスとしてますます充実しています。

３．クラブハウス確保に至る経緯・方法
  狐崎事務局長は、平成11年度（財）日本体育協会公認スポーツ指導者海外研修でイギリスのリッチモンドやトキナムのスポーツクラブを視察し、地域密着型のスポーツクラブ設立の思いを深めていました。
  平成12年に教員を退職し、地元角館町に総合型クラブを立ち上げたいと行政に働きかけたのですが、理解して貰うことができず、自分で設立を目指し奔走しました。  

  幸い近くの大型家具店閉鎖にともない、小学校の体操場を移築した倉庫を、月５万円で総合型クラブの活動拠点として借り受けることができました。
  倉庫をリニューアルして体育館に、ミーテイングルーム等には家具店の好意で調度品を提供して貰い、他には見られない豪華な雰囲気の漂うクラブハウスとなり、現在に至っています。
  
  狐崎さんは、クラブハウスを持つといろんな夢が膨らむと申しています。
  外国のようなコーヒーショップを持ちたいとか、ゲストハウスを持ちたいとか、クラブハウスに来る退職教員で子どもたちに勉強やスポーツを教えることができないか等々です。

  その一つの夢、ゲストハウスの夢がかなったそうです。
  クラブハウスの隣が空き家になり、家主の好意でリフオームし、角館Ｓ・Ｔ・Ｓと提携したゲストハウスです。
  角館は「みちのくの小京都」と呼ばれ、武家屋敷や檜木内川の桜等が有名です。
  みなさん、角館にお出かけの際は、是非角館Ｓ・Ｔ・Ｓゲストハウスをご利用ください。
  （素泊まりのみ3,000円。総合型クラブ関係者には割引優遇制度があります）

（報告：半田祐毅  秋田県体育協会クラブ育成アドバイザー）

元大型家具店のクラブハウス外観	倉庫を改装した体育館
囲碁を楽しむ人々（奥に大型ビデオとカラオケあり）