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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2006/01/20

メルマガ(第04号)連携ニュース「世界のスポーツ&クラブライフ」

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第04号」と連携した内容となっております。
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世界のスポーツ&クラブライフ(スペイン編)

  Jリーグアカデミーの海外研修として伺うことになったスペイン。Jリーグアカデミー(※1)に認定された各クラブおよび都道府県サッカー協会の参加者28名が参加し、スペインでの研修が行われました。欧州サッカー連盟が主催するユースレベルの大会で、スペインは優秀な成績をおさめるとともに優秀な選手を輩出しています。
  しかし近年は、少子化、生活環境の変化、スポーツの多様化などによりサッカーを取り巻く環境が変化しているようです。自動車のF1レースで活躍しているスペイン人フェルナンド・アロンソ(※2)が2005年の総合優勝を決めたレースでは、サッカーの試合のテレビ視聴率を超えました。スペイン中の話題となり、レーサーを目指したいと夢見る子どもたちが増えたと現地の方が言っていました。サッカーを取り巻く環境については、日本もスペインも抱えている問題は同じだと感じました。

  今回の研修では、レアルマドリードなどのクラブを見学することができました。「レアルマドリード」というクラブは、サッカーとバスケットボールのプロチームを有したクラブで、世界的にはサッカーが有名なクラブです。
  中心部から離れたマドリッド空港の近郊に現在も建設中の施設があります。完成すれば写真の模型のように天然芝・人工芝あわせて10面のグラウンドと、ゆったりとしたつくりになっているクラブハウスが備わった立派な施設になります。伺った時には、高齢者の試合が行われており、カフェテリアでは、関係者が飲食、談笑しながら観戦していました。2005年11月下旬からトップチームが練習で利用するようになり、6歳のクラスからトップの選手までの練習拠点ができます。世界に誇れる施設になると関係者が自慢していたのが印象的でした。

  スペインでは、選手の個々のレベルによって所属するチームも試合をするリーグ戦も違います。1歳ごとにチームが組まれ1チーム16名程度のチームが多数あり、少ない人数で指導が行われていました。小さい子どもの時からチーム(クラブ)の移籍もあり、今までいた選手が他チームへ移ることも多数あると聞きました。このような状況の中から、ハングリー精神が養われるのだろうとも感じました。

  また、見学した各クラブとも、土のグラウンドから最新式の人工芝グラウンドへの改修を行っていました。今まであったソフト面をもっと生かすためにハードの整備(人工芝グラウンド)を行い、クラブの環境を良くしていこうという考えからだと思います。
  日本でも人工芝グラウンドが増えつつあります。ハード面ではスペインなどの欧州の環境に近づきつつあると思いますが、サッカーを楽しむ人々のレベルに応じた場の提供などのソフト面での充実が、サッカーをはじめとするスポーツの普及に繋がると感じた研修でした。
(薗田  稔  大分フットボールクラブ)

(※1)幅広い子供たちに「スポーツ」と「人間教育」を通じて心身の健康な発育を促すことを目的とした「日本型教育システムの確立」を目指し活動しています。詳しくは、Jリーグのホームページをご覧下さい。http://www.j-league.or.jp/academy/index_01.html

(※2)スペインはオビエド出身のレーシングドライバー。現役のF1ドライバーで、2005年のドライバーズ部門のチャンピオンである。2007年からマクラーレンに移籍することが発表されている。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より


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写真2
写真3