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スポーツ指導者に関するお知らせ

スポーツ指導者2016/04/08

~スポーツ庁委託コーチ育成のための「モデル・コア・カリキュラム」作成事業~グッドコーチを育成するためのカリキュラムを作成しました

日本体育協会は、『コーチ育成のための「モデル・コア・カリキュラム」の作成』事業をスポーツ庁より受託し、平成28年3月にその内容を取りまとめました。
 「モデル・コア・カリキュラム」は、日本スポーツ界におけるグッドコーチ育成のための基準となるカリキュラムで、今後、本会が定める「公認スポーツ指導者制度」の養成カリキュラムに導入されます。また、体育系大学や教員養成系大学のカリキュラムへの導入が期待されます。

報告書≫



○作成の経緯
  平成25年に文部科学副大臣の下に設置された「スポーツ指導者の資質能力向上のための有識者会議(タスクフォース)」の報告書には、我が国のスポーツ界から暴力を一掃するとともに、少子高齢化や高度情報化、グローバル化の進展といったスポーツや社会を取り巻く環境の変化に対応するため、「新しい時代にふさわしいコーチング及びコーチ」を確立する必要がある、と提言されています。
 この提言に基づき国はコーチングの質の向上のための取組を推進し、スポーツの健全性の維持・向上を図るため、本会や日本オリンピック委員会をはじめとするスポーツ関係機関等が一堂に会する「コーチング推進コンソーシアム」を設置するとともに、具体的な取り組みとして「モデル・コア・カリキュラム」作成事業を行うこととなりました。

○グッドコーチに求められる資質能力とは
 「思考・判断」「態度・行動」「知識・技能」によって形成されており、スポーツ指導を行う上での幹となる「思考・判断」を中心に、実際の指導を適切な方法で表現しプレーヤーや関係者と良好な関係を築くための「態度・行動」、あらゆるスポーツ指導の場面で必要となる「知識・技能(共通)」と、個々のコーチング現場別(競技別、年代別、レベル別、障害の有無など)で必要となる「知識・技能(専門)」という同心円の図で表すことができます。



○「モデル・コア・カリキュラム」の概要
 「グッドコーチに求められる資質能力」を習得するためのカリキュラムとして、基礎編、応用実践編の2 段階に設定されています。
 時間数については、大学での導入を念頭に置き、基礎編は45 時間、大学の半期15 回の授業で2 単位取得できる設定とし、応用実践編はその倍の90 時間に設定しました。
 今後、スポーツ指導現場に立つ様々な指導者(コーチ)が今回作成した「モデル・コア・カリキュラム」を学ぶことができる環境を目指します。