豊かなスポーツライフをサポートする情報誌「Sport Japan」の第60号(2022年3月発行)の特集記事として、
「いじめ、虐待、嫌がらせ、差別……『BAHD防止』でプレーヤーのあふれる笑顔を」をテーマに取り上げました。
この内容については、スポーツ関係者をはじめ社会に広く周知されることが望ましいとの考えから、このほどホームページでも公開することといたしました。
スポーツ現場における暴力、虐待や差別などの問題について国際的な関心が高まっています。
当協会でも、かねてよりこれらの問題に取り組んできましたが、いまだに根絶された状況とはいえません。
そこで、JSPOスポーツ医・科学委員会では、医・科学的な観点からこの問題を検討すべく、「BAHD防止に関するワーキンググループ」を設置しました。
同グループは、この特集記事のなかで、スポーツ現場における暴力行為などが、特に発育期にある子どもの心と体に及ぼす影響について文献研究から明らかに
するとともに、不適切指導を防止するためのプログラムを検証することとしています。
選手、指導者、保護者の方々、スポーツに携わるすべての方々はもちろん、スポーツ関係者以外の方も、ぜひご一読ください!
↓画像をクリックすると、記事PDFが開きます。(権利上、一部イメージ写真は非表示となります。)
© 2022 公益財団法人日本スポーツ協会
○特集インデックス
【PART1】小学生年代のスポーツ現場の実態は?「JSPO暴力行為等相談窓口」から見える課題
青野 博(日本スポーツ協会スポーツ科学研究室室長代理)
【PART2】内外を問わず、その防止策が検討されるスポーツにおける「BAHD」を解説
上地 広昭 氏(山口大学教育学部准教授)
【PART3】論文、提言、声明からひもとく文献紹介① 不適切指導による「身体」への影響
内藤 久士 氏(順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科教授)
【PART4】論文、提言、声明からひもとく文献紹介② 不適切指導による「心」への影響
田中 千晶 氏(東京家政学院大学人間栄養学部教授)
【PART5】より効果的な指導法を求めて『子どもを守ろう:BAHD防止キャンペーン』がスタート
竹中 晃二 氏(早稲田大学人間科学学術院教授)
【PART6】「いじめ、虐待、嫌がらせ、差別」がなくなる日へ スポーツ現場からBAHD根絶に向けた「提言」
佐々木 玲子 氏(慶應義塾大学体育研究所教授)
※今回の特集記事にあたっては、公益性の観点から、多くの方々に広く周知されることが望ましい内容であったため、
どなたでも閲覧できるよう無料で公開することといたしました。
本来は有料販売冊子(通常号550円/特別号1,100円、いずれも税込)です。
当協会では、2013年4月にスポーツ界における暴力行為根絶宣言を宣誓し、
「スポーツ界における暴力行為等相談窓口」を設置するなど、これまでも各種の取り組みを行っています。
▶スポーツ界における暴力行為等根絶宣言は
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▶スポーツ界における暴力行為等相談窓口は
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▶「Sport Japan」については
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▶「Sport Japan」の過去特集記事「【特別公開】
第52号特集 -「暴力などない適切なスポーツ環境」を考える- 」については
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