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JSPOからのお知らせ

日本スポーツ協会からのお知らせ:index

お知らせ2023/12/22

「一般社団法人スポーツを止めるな」と包括連携協定を締結しました

当協会は、女性スポーツに関する活動環境の改善の取り組みをさらに進めていくため、令和5(2023)年12月22日(金)に、一般社団法人スポーツを止めるな(代表理事 野澤武史氏)と包括連携協定を締結しました。



(左から)JSPO森岡専務理事、室伏女性スポーツ委員会委員長、一般社団法人スポーツを止めるな伊藤1252プロジェクトリーダー、最上共同代表理事


当協会では、女性のスポーツに関する活動環境の改善を通じて女性のスポーツ参加を促し、より公平なスポーツ文化を確立するべく、平成29(2017)年に女性スポーツ委員会を設置しました。
これまでもスポーツ医・科学に基づく「女性アスリートのための月経セルフチェックシート」や「女性スポーツ促進に向けたスポーツ指導者ハンドブック」などの啓発資料を作成し、広く公開・配布するとともに、指導者を対象にした研修会を開催するなどの取り組みを行ってきました。
そして、「JSPO中期計画2023-2027」の策定に伴い、令和5(2023)年8月には「女性スポーツ委員会アクションプラン2023-2027」を取りまとめ公表しています。

しかしながら、指導現場や月経に悩む当事者の元に赴き説明するなどの活動には着手できておらず、現場との距離感に課題がありました。
このほど、この課題に対応すべく女子アスリートが抱える「生理×スポーツ」の課題と向き合ってきた「一般社団法人スポーツを止めるな」の「1252プロジェクト」とスクラムを組むこととし、女性スポーツの推進に関する包括連携協定を締結することとなりました。

当協会が有する国内最大のスポーツネットワークと「スポーツを止めるな」の実践的な知見を組み合わせ、スポーツ界のあらゆる方に向けて、女性プレーヤーが抱える「生理×スポーツ」の課題に対する教育・啓発を推進し、より一層女性のスポーツ参加促進や活動環境整備に取り組んでまいります。




【JSPO森岡専務理事】

我が国における女性とスポーツを取り巻く課題は多くあると捉えています。その中で女性スポーツ環境改善は道半ばです。JSPO中期計画の重点項目の2番目にも女性の活躍推進を掲げています。多くの女性アスリートが抱える生理×スポーツのテーマを学校教育を中心に積極的に活動している「1252プロジェクト」と連携し、我が国の女性スポーツ環境改善を加速させたいと考えています。
【JSPO室伏女性スポーツ委員会委員長】 

女性スポーツ委員会はハンドブックを活用した研修会の実施をはじめ、様々な取り組みを行ってきましたが、スポーツ実践者との距離感には未だに課題があると考えています。スポーツを止めるなが持っている情報発信力、多様な層に対する訴求力を活かして発展させ、女性スポーツに関するロゴやマークの活用とともに女性がHAPPINESSを感じられるように取り組んでいきたいです。
【スポーツを止めるな 最上共同代表理事】
 
我々は歴史が浅い団体ですが、このような場を設けていただき有難うございます。私も伊藤から提言されるまでは「生理×スポーツ」の課題に気づきませんでした。まずはこの課題について知ることが第一歩と思っています。課題を知らない、ということが障壁を生んでおり、男性も含めて知る必要があります。これを機に多くのアスリートの支えになれば幸いです。
【スポーツを止めるな 伊藤1252プロジェクトリーダー】

スポーツを止めるなは、2024年に国民スポーツ大会が開催される予定の佐賀県と連携を開始し10代学生に向けた授業を実施したり、全日本柔道連盟との取り組みや国際大会の場でIFとも対話を重ねていく機会にも恵まれました。その中で競技ごとの課題も多くあると感じており、国民スポーツ大会にも向けてJSPOと連携しながら、JSPOのネットワークで多くの方々と共に広めていきたいです。

※締結式およびその後の対談の模様は、後日オウンドメディアJSPO Plusでご紹介します。
 また、令和6年3月10日発行の「Sport Japan」でも本締結に関する特集を掲載予定です。ぜひご覧ください。


【ご参考】
▶️JSPO女性スポーツ委員会の取り組みおよびアクションプランはこちら
女性アスリートのための月経セルフチェックシート
女性スポーツ促進に向けたスポーツ指導者ハンドブック
▶️JSPO中期計画2023-2027はこちら