本文へスキップします。

コンディション・チェックについて

 「選手の目を見ればコンディションが分かる」といわれるように、指導者は選手の些細な動作や表情からコンディションを判断することができます。しかし、指導者のコンディションが良くない場合には、その判断が変わったり、動作や表情を見逃すこともあります。また、指導者に健康状態について聞かれたとき、少々体調が悪くても「大丈夫です」と答える選手が多いことにも注意が必要です。
1.セルフチェック
コンディションを把握するための基本は、トレーニング負荷が適切か、トレーニングによる疲労が回復しているかを日常的にチェックすることです。以下の指標を用いて、日ごろからチェックする習慣をつけましょう。
<セルフチェックのための指標>
心拍数/血圧/体温/体重/平衡機能テスト(閉眼片足立ちテスト、マンテストなど)/自覚的コンディション(体調、疲労、睡眠状況)/トレーニング内容(強度、量、時間など)/POMS(Profile of Mood States)
2.指導者によるチェック
コーチや指導者は、セルフチェックのみでは評価できないコンディションの変化を把握することが大切です。セルフチェックでは現れないコンディションの違いが、一定のトレーニング負荷を与えることによって現れることもあります。とくにウォーミングアップを行っているときに、選手をよく観察しましょう。
3.コンディション・チェックの注意点
コンディション・チェックにおいて重要なのは、継続的にチェックを続けることです。次に、さまざまな指標を用いて多角的にチェックした結果を、選手のからだ面、技術面、精神面を考えながら評価することです。さらに、コンディション・チェックの基礎であるセルフチェックを、保護者との協力のもとで選手に習慣づけることも大切です。
安全面への配慮について 休息について