長年にわたりスポーツを実践するとともに、広く国民に感動や勇気を与え、顕著な功績をあげられた中高年齢層の個人又はグループに対して授与されます。
受賞者
第18回(令和5年度)受賞者の功績 受賞者・受賞者功績一覧はこちら
(氏名、年齢、居住地、主な競技名、活動歴、顕彰対象区分) ※過年度分は、下部にございます。
1.浅野 千江子
(あさの ちえこ) |
(女) |
93歳 |
宮城県 |
スケート |
82年 |
顕彰区分(1) |
満州の小学校の授業でスピードスケートと出会い、その後フィギュアスケートを始め、戦後の混乱期においても「スケートが好き」という気持ちを忘れずに、これまで80年以上、スケートを続けてきた。
50歳からは、日本のトップコーチに師事して、基礎から学び直し、バッジテスト2級合格を成し遂げた。
社会人向け大会「マスターズチャレンジカップ」に68歳から92歳までの間に16回出場し、92歳で出場した際には、「大会最高齢出場賞」を受賞した。
社会人スケーターの先駆者的な存在として憧れの存在であり、長きにわたる活動が多くのスケーターの活力につながっている。
現在も週2回、片道1時間半かけてリンクに通い、練習を続けている姿は称賛に値する。
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2.安井 毅央
(やすい たけひろ) |
(男) |
82歳 |
群馬県 |
陸上競技 |
75年 |
顕彰区分(1) |
幼少の頃から陸上競技に親しみ、高校生時代はインターハイや国民体育大会等の全国大会に出場した。
社会人になっても陸上競技を続け、数多くの競技大会に出場し、優秀な成績を残している。
また、2004年第13回アジアマスターズ陸上競技選手権大会では最優秀賞を、2006年第14回アジアマスターズ陸上競技選手権大会では最優秀選手賞を受賞した。
全日本マスターズ陸上競技大会でも輝かしい成績を残しており、60歳で出場した2001年第23回大会では、100mハードルで当時の日本新記録を樹立、75歳で出場した2016年第37回大会でも80mハードルで当時の日本新記録を樹立した。
勝ち続けたいという気持ちを忘れずに、日々継続することを信条に生涯現役を貫く姿は、多くのスポーツ愛好者にとって模範となっている。
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3.工藤 昌男
(くどう まさお) |
(男) |
88歳 |
青森県 |
サッカー |
73年 |
顕彰区分(1) |
高校よりサッカーを始め、青森県高校総体では2度の優勝を経験し、その後も国民体育大会や天皇杯など数々の大会に出場し、青森県代表チームの主力選手として活躍した。
1994年から始まった東北マスターズサッカー選手権大会に毎年参加し、第1回(50代の部)と第5回(60代の部)で優勝を果たすなど輝かしい成績を残している。
2018年以降は宮城県内で行われる75歳以上の大会に参加し優勝するなど、現在もグラウンドに立ち毎週の練習には欠かさず参加している。
青森県内初の米寿の現役サッカー選手としてプレーを続けている姿は生涯スポーツ実践者の鑑と言える。
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4.武宮 忠彦
(たけみや ただひこ) |
(男)
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76歳 |
神奈川県 |
馬術 |
72年 |
顕彰区分(1) |
幼少期より馬術を始め、年齢、性別の区分が無い馬術競技において10代より成人と同じ競技会に出場し、多数の上位入賞を果たしている。
1964年には東京オリンピック選考会で優勝するも、当時のオリンピック馬術競技の年齢制限により出場を逃した。
また、海外にて乗馬を学び、1980年代にはヨーロッパ馬術の技術を日本に導入し、日本馬術界のトップリーダー選手となり、指導者となった。
国民体育大会に東京代表として4回出場し、現在も日本馬術連盟公認馬術競技会に年間8競技以上出場し、最も選手層の厚い中障害B、中障害Aクラスで多くの優勝や上位入賞という輝かしい成績を残している。
トップライダーとしての努力を惜しまない姿は他の選手、指導者の模範となっており、称賛に値する。
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5.大音 善照
(おおおと よしてる)
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(男) |
85歳 |
福岡県 |
剣道 |
70年 |
顕彰区分(1) |
15歳から剣道を始め、85歳を迎えた現在まで70年間にわたり剣道を続けている。
高校生の時には全国大会で優勝し、社会人では全日本警察官剣道大会で個人優勝するなど、幅広い年代で輝かしい成績を残してきた。
また、年齢を重ねてからは、地元福岡の筑紫野市剣道連盟会長、筑紫剣道連盟会長等の役職に就きながら、自ら稽古を重ねてきた。近年では、福岡県高齢者剣道稽古会を立ち上げ、2017年には全日本高齢者武道大会において副将としてチームを引率し、全国優勝を達成した。
現在も毎週自身の稽古に励みつつ、子供から大人まで幅広い年代を対象に指導を行っており、多くの人にスポーツの素晴らしさを広く伝えている姿は称賛に値する。
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6.髙橋 眞琴
(たかはし まこと) |
(女) |
86歳 |
東京都 |
ダンス |
69年 |
顕彰区分(1) |
幼少の頃からダンスを始め、以後現在までダンスを続けている。
長年にわたり自身がダンスを実践するほか、海外研修に多数参加し、ダンスを踊ること、創ることに向き合ってきた。
また、国際女子体育連盟が開催する4年に一度のCongressでは、何度もレクチャーデモンストレーションとしてダンスを披露し、2013年には最高齢ダンサーとして紹介され、2017年には継続的に地域に影響を与え続けた人物に贈られるAudrey Bambra Awardを受賞した。
ダンス教室を50年以上にわたり主宰しながら、高齢でも楽しめる、健康に寄与するダンスを探究する姿は多くの人の模範となっている。
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7.鎌田 寛子
(かまだ ひろこ) |
(女) |
80歳 |
愛媛県
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ソフトテニス |
67年 |
顕彰区分(1) |
中学生の頃からソフトテニスを始め、80歳を迎えた現在まで、60年以上競技を継続している。
高校生時代はインターハイや国民体育大会に出場し、社会人になってからも国民体育大会等に出場するなど、長年にわたり日本のトップクラスの大会に出場し続けてきた。
2011年以降は西日本シニアソフトテニス選手権大会に出場し、優勝・準優勝等の輝かしい成績を数多く残しているが、これは週に5日以上の練習を長年続けてきた賜物である。
今もなお競技に情熱を注ぎ、健康維持に努めながら日々コートを走り回る姿は、スポーツ愛好者の鑑となっている。
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8.堀居 愛子
(ほりい あいこ) |
(女) |
92歳 |
北海道 |
水泳、スキー |
61年 |
顕彰区分(3)
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目の前が海水浴場、裏山がスキー場であったことから、幼少のころから夏は泳ぎ、冬はスキーを楽しんできた。その後、しばらくの間、スポーツとは無縁の生活を送っていたが、55歳の時に腰痛を発症したことから、本格的に水泳を始めた。
2012年には日本マスターズ水泳短水路大会札幌会場で4×100mメドレーリレー320歳区分において、世界記録を樹立、その後も様々なマスターズ大会に出場し、多数の日本記録を樹立した。
2022年には各種マスターズ水泳大会において、200m、400m、800mなどで5つの日本記録を樹立し、現在は8つの日本記録を保持している。
現在も週2日、約2時間、1500~2000mの練習を実施し、仲間とともに水泳を楽しむ姿は周りの模範となっている。
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9.鹿山 まり子
(かやま まりこ) |
(女) |
73歳 |
徳島県 |
ボウリング |
51年 |
顕彰区分(3) |
就職先がボウリング場であったことをきっかけに、ボウリング競技に親しむようになった。
40歳を超え、本格的に競技に打ち込むようになり、1994年宮様チャリティー・ボウリング大会身障者女子の部での準優勝を皮切りに、その後の大会でも優勝・入賞等の輝かしい成績を残した。
2000年には第55回国民体育大会(富山県)に初出場し入賞を果たす。
その後、国民体育大会には通算15回出場し、2022年開催の第77回国民体育大会(栃木県)に72歳で参加し、団体7位入賞を果たした。これは同国体全競技の入賞者のなかで最高齢であった。
ボウリング競技に対し真摯に取り組む姿勢は、多くの人に影響を与え、年齢を重ねるごとに進化する様は生涯スポーツの実践者として周りの模範となっている。 |
年齢・活動歴は令和5年10月7日時点 順不同・敬称略
・過年度実施した記者会見の様子は
コチラ
・『Sport Japan』のご購読は
コチラ
※受賞者・サポーターの声については、第14回から実施いたしました。
<顕彰対象>「日本スポーツグランプリ」顕彰規程より抜粋
長年にわたるスポーツ実践者で、現在も活動を継続し、当該スポーツにおいて、中高年齢層の顕著な記録や実績を挙げ、国内外において高い評価を得た下記に該当する個人又はグループ。
ただし、原則として、オリンピック競技大会、各競技別世界選手権大会等に出場経験のある者を除く。
(1)当該スポーツを長年にわたり実践している個人又はグループ
(2)当該年齢層において世界記録等を樹立した個人又はグループ
(3)当該スポーツにおいて顕著な実績を挙げた個人又はグループ
※顕彰規程全文はPDFでご覧になれます
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