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女性スポーツに関するお知らせ

2025/03/05

JSPO加盟団体における役員男女比調査(2024年10月1日付)の結果を公表

JSPOは、加盟団体における役員の性別ごとの人数(男女比)に関する調査[2024年10月1日付]を実施しました。
今回の調査では、ほとんどの団体において調査に比べて女性理事の人数が増加しました。特に、中央競技団体では68団体の約3分の1にあたる23団体において女性理事の割合が40%以上となりました。

【調査概要】
 調査期間 2024年12月23日(月)から2025年1月10日(金) ※基準日は2024年10月1日 
 調査対象  JSPO加盟団体 126団体
(正加盟中央競技団体60、準加盟中央競技団体8、都道府県スポーツ協会47、
 関係スポーツ団体8、承認団体3)
 調査方法  WEBフォーム
 回収率  100%

【調査結果】
各数値およびグラフはこちら
主な結果:※()内は前年実績
女性理事の人数
(全126加盟団体)
・理事2,861名 (前年:2,882名) のうち女性理事は723名 (前年:680名)→ 43名増加
女性理事の割合

・全126加盟団体の平均 : 27.2% (前年:25.4%) → 1.8ポイント増加
・中央競技団体の平均(正加盟・準加盟68団体) : 32.7% (前年:30.2%) → 2.5ポイント増加
 ※女性理事を40%以上に引き上げる目標が明記されている
  「スポーツ団体ガバナンスコード<中央競技団体向け>」の策定以降、
  継続して増加傾向にあり、前年に続いて30%を超えた。
・都道府県スポーツ協会の平均 : 18.3% (前年:17.4%) → 0.9ポイント増
・40%以上の団体 :全体では126団体中30団体 (前年:22団体) → 8団体増加
          中央競技団体では68団体中23団体 (前年:16団体) → 7団体増加

女性任用増加
に関する
目標設定状況
・中央競技団体は約8割[55/68団体]、都道府県スポーツ協会は約4割[18/47団体]

<JSPO加盟団体における女性理事数・割合(平均値)の年次推移 【全団体】>


<JSPO加盟団体における女性理事割合(平均値)の年次推移 【加盟区分別】>


<女性理事割合別・団体数の年次推移 【中央競技団体(正加盟・準加盟)】>


<理事・監事、評議員などの選定における女性の任用の増加に関する目標設定状況>


【JSPO(日本スポーツ協会)女性スポーツ委員会 室伏由佳委員長のコメント】
  JSPOでは、内閣府からの依頼に基づき、毎年、加盟団体における役員の男女比調査を実施しています。
2024年度の調査では、JSPO加盟団体全体の女性理事の割合は27.2%となり、2023年度から1.8ポイント増加しました。特に中央競技団体では32.7%となり、前年比2.5ポイントの増加であるとともに、前年に続いて30%を超える水準を維持していることが評価されます。
さらに、女性理事が40%以上の団体も増加し、JSPO加盟126団体のうち30団体(中央競技団体では68団体の約3分の1にあたる23団体)がこの基準を満たしましたが、これは前年から8団体(中央競技団体では7団体)増加しました。
一方で、スポーツ団体ガバナンスコード<中央競技団体向け>では、女性理事の目標割合を40%以上に設定することが明記されており、依然として多くの団体が目標に達しておらず、中央競技団体でも約3分の2の団体が届いていない状況です。都道府県スポーツ協会でも女性理事の割合は増加傾向にあるものの、18.3%と依然低い水準にとどまっています。
また、理事・監事、評議員などの選定における女性の任用増加に関する目標設定状況を見ると、中央競技団体では約8割が設定しているのに対し、都道府県スポーツ協会では約4割にとどまり、さらなる取り組みが求められます。

JSPO女性スポーツ委員会としては、今回の調査結果を加盟団体に共有し、目標設定や意識改革の推進を図るとともに、成功事例を紹介し、各団体の女性役員の登用に積極的な取り組みを後押ししてまいります。