本文へスキップします。

H1

JSPOからのお知らせ

日本スポーツ協会からのお知らせ:index

ニュース2011/02/04

生涯スポーツ・体力つくり全国会議2011が開催されました!

  『生涯スポーツ・体力つくり全国会議2011』が2月3日(木)、横浜市内のホテルで開かれ、総勢1,160名の参加者を得て、盛会裏に終了いたしました。

  本会議は各界のスポーツ関係者が一堂に会し、生涯スポーツ振興の現状及び課題ついて討議することを目的に開催されるもので、本年は全体テーマを「生涯スポーツの新たな時代に向けて」 ~スポーツ立国戦略 スタート!~とし、国のスポーツ振興基本計画制定から10年が経過し、昨年、文部科学省より「スポーツ立国戦略」が示されたことなどを受け、現状のスポーツ界の諸課題・方向性などについて活発な意見交換が行われました。

  10時からのオープニングでは布村 幸彦 文部科学省スポーツ・青少年局長、藤井 良一 神奈川県議会議長の挨拶に続き、地域や職域などで健康・体力つくりを組織的に推進し、顕著な成果を上げている組織に対し、平成22年度体力つくり優秀組織表彰式が行われ、文部科学大臣賞に5団体、体力つくり国民会議議長賞に10団体がそれぞれ表彰されました。

  オープニングに続いて行われたトークセッションでは「スポーツの可能性」をテーマに、語り手に作家の乙武 洋匡さん、北京オリンピックシンクロナイズドスイミング スペイン代表コーチの藤木 麻祐子さん、聞き手に法政大学スポーツ健康学部 教授の山本 浩さんの計3名の方を迎え、討論が行われました。
  
  乙武さんからは、ご自身の障がいや、スポーツライター、小学校教員などの職業経験をもとに、目標を達成することや諦めないことをスポーツから学ぶことができるという教育的な価値を強調されたほか、「ユニーク(英語本来の意味である「唯一」、「特有」)」という言葉を挙げ「一人ひとりに個性があり違う」という事が大事であることなどを話されました。
  また、藤木さんからは、日本、スペイン、そして現在の米国でのコーチや生活経験等をもとに、各国でのスポーツ文化や選手の性格の違いなどを踏まえ、選手個人の「個性」を見抜き、その人にあわせた指導というものが大切になる等の話を披露し、終了時には会場が盛大な拍手で包まれました。

  午後からの分科会では、主催団体が運営する5つの分科会が開かれました。
本会が主催した第1分科会は、『総合型地域スポーツクラブ-教育機関等との連携が生み出す「自立」への可能性-』と題し、コーディネーターに大分大学 准教授の谷口 勇一さん、パネリストに、福岡県 福津市立福間中学校教頭の中平 稔人さん、仙台大学講師の阿部 篤志さん、北海道 びふかスポーツクラブコーディネーターの井上 規之さんの合計4名を迎え行われました。
  
  パネリストからは、それぞれの活動経験にもとづくプレゼンテーションが行われた他、子どもたちのスポーツ環境を整備するという強い思いを持ったクラブリーダーが必要であることや、地域・大学・専門家等との「連携」が総合型地域スポーツクラブの発展の重要なキーワードである等の発言があり、参加者からの質疑応答を含め、活発な議論が展開されました。


トークセッションの様子
乙武 洋匡さん(左)と藤木 麻祐子さん