当協会の遠藤利明会長から、2025年の年頭に際して、以下謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
全国のスポーツに関わる皆様方には、日頃からスポーツ界の発展に多大なるご尽力を賜り、心からお礼申し上げます。
昨年、JSPOでは、国民スポーツ大会と他の主催する2大会のブランドを統合する「JAPAN GAMES」を始動しました。
長年親しまれてきた「国民体育大会(国体)」の名称を「国民スポーツ大会(国スポ)」に変更し、「スポーツは、もっとオモシロイ。」を直接体験してもらう場として「JAPAN GAMES パーク in SAGA2024」を開催するなど大きな変化が目に見える一年となりました。
本年から、全国スポーツ少年大会、日本スポーツマスターズも「JAPAN GAMES」としてスタートします。
3つの大会がつながることにより、「する」「みる」「ささえる」視点で大会に関わるすべての方々が、スポーツは楽しい、オモシロイと感じていただける大会として、スポーツの魅力を存分に発信していくこととしています。
また全国知事会からの提言なども受け、現在、今後の国スポの在り方について、開催の意義、価値や理念などを有識者会議で議論していただいており、本年3月を目途に方向性が示される予定です。
これらを踏まえ、理事会などで“持続可能な魅力ある大会”の実現に向けた議論をさらに深めたいと考えております。
さて、本年はスポーツ庁が定めた運動部活動の3年間の改革推進期間の最終年度を迎えます。
スポーツ活動のインフラ整備は急務となっており、子どもたちにスポーツの教育的な価値を導くスポーツ指導者の確保や、持続可能な地域スポーツ活動の場の充実が喫緊の課題となっています。
この運動部活動の改革が抱える課題に貢献できるのが、JSPOがこれまで加盟団体や協賛社等とともに育成してきた公認スポーツ指導者、スポーツ少年団、総合型クラブです。
全国で約28万9000人の公認スポーツ指導者、団数約2万5000団、団員数約52万6000人を擁するスポーツ少年団、全国1087の登録する総合型クラブが主体的に運動部活動改革を担う存在になることにより、地域のスポーツ環境は変わると考えております。
これからの地域スポーツの未来を見据え、すべての関係者の力を結集することにより、JSPOの「スポーツの力で、人も社会も元気になる仕組みを“ともに”つくる」というミッションを実現できると確信しています。
結びに、JSPOでは、昨今の社会情勢やスポーツ界の動向を踏まえ策定した「JSPO中期計画2023‐2027」をもとに、“スポーツの持つ力”で社会課題の解決を図り、すべての人々がWell‐being(心身の健康や幸福)を実感できる社会の実現を目指して取り組んでいます。
スポーツがあらゆる人々に一切の差別や格差なく享受され、誰もが望む社会像の実現に皆様とともに貢献してまいりますので、皆様の一層のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
スポーツに関わる皆様におかれましては、健康に十分ご留意され、家族や友人と健やかに過ごされること、そして本年が飛躍の年となることを祈念いたしまして新年のごあいさつといたします。
[第17代 JSPO会長(令和5年~ )]