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日本スポーツ協会からのお知らせ:index

お知らせ2024/01/17

第26回秩父宮記念スポーツ医・科学賞受賞者を決定

1月17日(水)開催の当協会令和5年度第5回理事会において、第26回秩父宮記念スポーツ医・科学賞の功労賞および奨励賞受賞者を決定しました。

受賞者

■功労賞

多年にわたりスポーツ医・科学分野において、その向上発展に貢献し、我が国スポーツ界の推進に特に功績顕著な者。

氏 名:寒川 恒夫(そうがわ つねお)氏
所属等:静岡産業大学特任教授
受賞理由:
寒川氏は、永年にわたり民族や身体、遊び、武道、舞踊といった幅広い視点からスポーツを捉え、日本国内でスポーツ人類学という研究領域を開拓し定着させました。これはスポーツの多様な在り方を明らかにするものであり、現代社会のスポーツの在り方を考える上でも重要な研究であるといえます。
同氏は、日本のスポーツ人類学が試行錯誤の段階にあった1970年代、フィールド・ワークを精力的に行い、修士論文「自然民族の儀礼球戯の研究(1973年)」、博士論文「稲作民伝承遊戯の文化史的考察(1981年)」を完成させて、スポーツ人類学研究の質の向上に貢献しました。
その後もフィールド・ワークを継続して、数多くの成果報告をまとめ、学会等で発表しました。このことによって、他の研究者にも多様なスポーツの捉え方を提示し、数多くの後進を育成するなど、スポーツの普及・発展に大きく貢献しました。
 
詳細は、コチラ

■奨励賞

スポーツ医・科学についてよく研究し、その研究成果が十分にスポーツの現場に生かされ、我が国スポーツの普及発展又は競技力の向上に顕著な実績をあげた者又はグループ。

氏 名:能瀬 さやか(のせ さやか)氏
所属等:国立スポーツ科学センター契約研究員
受賞理由:
能瀬氏は、2012年から国立スポーツ科学センタースポーツクリニック女性外来を担当、2017年には国立大学として初の東京大学医学部付属病院女性診療科「女性アスリート外来」を立ち上げ、女性アスリート特有の健康問題に対し障害予防やコンディショニングの点から、スポーツに参加する女性が健康で競技生活を長く送ることが出来るよう多くの女性アスリートの診療を行ってきました。
同氏は、女性アスリートの三主徴(利用可能エネルギー不足、視床下部性無月経、骨粗鬆症)等の研究において、これらの業績が高く評価され日本産科婦人科学会で2019年度学術奨励賞を受賞しました。女性アスリートのみならず、女性全体の予防医学に活用されることを期待してその予防や治療の研究に取り組んでおり、今後の更なる発展が期待されます。

詳細は、コチラ

名 称:順天堂大学女性スポーツ研究センター
代表者:小笠原 悦子(おがさわら えつこ)氏
    <所属等>順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科教授、順天堂大学女性スポーツ研究センター長
受賞理由:
同グループは、2011年に文部科学省委託事業である「チーム『ニッポン』マルチサポート事業(女性アスリート戦略的強化支援方策の調査研究)」を受託し、その研究活動を基盤に2014年に順天堂大学に女性スポーツ研究センターが開設され、国内初の女性スポーツの研究・支援拠点を設置しました。
常に新たなテーマへの挑戦と数多くの研究を行い、その成果を発表しています。女性アスリートが健康で長期的に高い競技力を継続できるよう医学的側面から総合的に支援する日本初の女性アスリート外来を開設し、医学とスポーツの研究・実践に長年取り組み、女性リーダー・コーチアカデミーの開催や、女性アスリートに対する研修等の啓発活動を積極的に実施しました。
女性アスリートへの科学的サポートに関する視点が国内では未成熟な中で、同センターが行ってきた活動は、競技力向上のみならず、女性とスポーツの在り方への洞察や男女共同参画にも好影響を与えており、今後の更なる発展が期待されます。

詳細は、コチラ

秩父宮記念スポーツ医・科学賞について

故秩父宮殿下は、生涯を通じてスポーツに関心をお寄せになり、スポーツの宮様として親しまれました。
また、故秩父宮妃殿下におかれても、スポーツ界に対するご理解が深く、数多くの宮杯等をスポーツ団体へ御下賜くださいました。
当協会では、故秩父宮妃殿下からの御遺贈金をもとに、基金を設立し、スポーツ競技力向上と普及振興には欠くことのできないスポーツ医・科学の分野を対象に、我が国スポーツ界の更なる発展を期するため、平成9年度に「秩父宮記念スポーツ医・科学賞」を創設いたしました。

主催:日本スポーツ協会
共催:読売新聞社
後援:スポーツ庁、公益財団法人日本オリンピック委員会

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