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JSPOからのお知らせ

日本スポーツ協会からのお知らせ:index

ニュース2019/12/20

フェアプレーについて考える2つの会議を12月19日に同時に開催!

去る12月19日(木)、フェアプレーについて考える2つの会議「2019フェアプレイ会議」と「フェアプレーについて考えるJSPO・NF会議2019」を開催しました。

「2019フェアプレイ会議」は、スポーツやわが国の未来を担う“若者”がフェアプレーの意義などについて意見交換し、より幅広くフェアプレーを浸透させるために開催したもので、昨年に引き続き2度目の開催となります。
「フェアプレーについて考えるJSPO・NF会議2019」は、実際に中央競技団体(NF)の中核として運営に携わる役職員がフェアプレーの考えを共有し意識を一つにするためのきっかけとするため開催したもので、今回が初開催となります。
 
2019フェアプレイ会議では、
①フェアプレーについて学ぶ「理解セクション」
②フェアプレーについて語り合い、若者同士で意識を共有する「考えるセクション」
③会議を経て感じたことを明日からの行動目標としてアウトプットする「行動セクション」
の3つのセクションを通じてフェアプレーについて考えました。

理解セクションでは、フェアプレーに関する理解を深めるため、フェアプレーは大切なものだとわかっていながらできていない(できない)現状があること、フェアプレー不在だとスポーツや世の中はどうなってしまうか、といった切り口でコーディネーターやパネリストが発言し、参加者に問題提起しました。

考えるセクションでは、グループごとに「フェアプレーできない状況はどう生まれるのか?それはなぜか?」、「フェアプレーの輪を広げるために、私たちに何ができるか?」をテーマに、自身のスポーツ経験やフェアプレー観などから議論しました。
グループの発表では、
「過剰な勝利への執着や選手同士の不仲がフェアプレーを妨げる要因になっているのではないか」
「メディアの取り上げ方(勝利ばかりをピックアップしている)が変わればよいのではないか」
「心の底からまずは自分自身が楽しめること!が根底として大切なのではないか」といったコメントがありました。

 最後の行動セクションでは、参加者それぞれが今後実践するフェアプレー行動目標(フェアプレイ宣言)を作成しました

「フェアプレーについて考えるJSPO・NF会議2019」では、情報提供、ワークショップの順に進行しました。
情報提供パートでは、当協会からなぜフェアプレーは必要なのかを人間の健康維持を例に紹介、また、「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンの概要や取組内容も説明しました。NFからは、代表して日本フライングディスク協会(JFDA)と日本ソフトテニス連盟(JSTA)から事例発表がありました。JFDAからは競技のコンセプトである「Spirit Of The Game」、JSTAからはフェアプレー啓発冊子「ソフトテニスマナーBOOK」作製などの団体独自の取組を発表しました。

また、参加者がグループにわかれ、NFとしてプレーヤーやコーチ、役員、アントラージュなどへフェアプレーを浸透させるために必要な取組みをポスターにまとめるワークを行いました。スポーツにはなぜフェアプレーが必要なのか、各団体が考える“フェアプレー”とは、などの共有や今後団体でどのような取組ができるかといった可能性を考えるきっかけとなりました。



その後、両会議参加者が合流し、若者たちはNF関係者の前でフェアプレイ宣言を、NF関係者たちは若者の前でNFとしてフェアプレー浸透にどのように取り組むかの決意表明を行い、さながらエール交換のようにお互いの熱い思いが混じり合い、スポーツ界全体でフェアプレーを推進していくエネルギーが沸き上がるのを感じた中、幕を閉じました。

若者たちからは「祝福される勝者、尊敬される敗者に」「スポーツとそれに関わる全ての人を尊敬し続ける」「自分が誇れる自分に」といったフェアプレイ宣言がありました。
また、NF関係者のポスター発表では「プレーヤーにフェアプレーを浸透させるにはまず役員が実践」「スポーツを伝えるコーチの役割が最も重要」といった発表がありました。
 
会議終了後、参加者からは、「他競技の方たちとの交流ができたことは貴重であった」「フェアプレイ宣言が聞けたことがよかった」といった感想が聞かれ、同時間帯の同じ空間に、これからのスポーツ界や日本を担う若者と今現在スポーツの中枢にいる関係者が集まる会議を開催することによって、お互いが良い刺激となり相乗効果が生まれ、スポーツ界がよりよい方向に進むきっかけとなったことを確信しました。