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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2009/08/20

メルマガ(第46号)連携ニュース 【1】特集 <会員継続の工夫>(2)会員の継続率がアップする20のヒント!

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第46号」と連携した内容となっております。
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【会員継続の工夫  ~会員の継続率がアップする20のヒント!】

これからご紹介する20のヒント、「人とのつながり」「会費や特典」「独自ツアーや
イベント」「モチベーションやソフト」の領域ごと5つのヒントがありますが、これ
ら以外にもヒントはたくさんあると思います。

6番以降は、皆様のクラブで「使えそうだ」というものを取捨選択して活用いただけ
れば幸いです。

<  目  次  >
●人とのつながり
◆1)信頼による「人のつながり」が継続の基盤
◆2)お互いを尊重し、疎外感を与えない
◆3)第一印象が大事。入会時の説明は丁寧にする
◆4)指導者はさわやかな魅力を維持する
◆5)子ども同士、子どもと中高齢者の関係を強化する

●会費や特典
◆6)会費や参加料に会員・非会員で差をつける
◆7)継続会員の保険料をクラブで負担して割引
◆8)会費の口座自動引き落とし
◆9)会員証で購入・利用時の割引やサービス
◆10)施設の定期的な利用や手続き代行

●独自ツアーやイベント
◆11)クラブならではの独自ツアー企画
◆12)地域外クラブ間交流で親戚のようなつきあい
◆13)試合・リーグ戦・発表会で日常にアクセント
◆14)体験イベントで自分に合ったものをみつける
◆15)季節のパーティで出会いと交流を深める

●モチベーションやソフト
◆16)ほめられ欲求を刺激する「賞」
◆17)レベルアップを実感する「級」
◆18)ポイントカードで継続の「見える化」
◆19)身体の現状を把握・測定し、効果を実感する
◆20)得意分野の企画提案とつながる仲間
    


●人とのつながり

◆1)信頼による「人のつながり」が継続の基盤

  前掲の春日イーグルスの事例に、「理念を共有した指導者を通じて会員にも伝え、
それが地域や世代間の信頼へとつながり、指導者や先輩へのあこがれとなり・・」
とあり、この信頼が成長や継続につながっています。
  会員継続の工夫は、まず「人とのつながり」を基盤にして考えることが何よりも
重要です。

◆2)お互いを尊重し、疎外感を与えない

  「人のつながり」は重要ですが、退会理由の中に人間関係の問題が横たわってい
ることも。
  会則などに、お互いに尊重し合い快適なクラブライフを送る努力について書き示
すとともに、スタッフや指導者は、会員同士のコミュニケーションがうまく図れる
よう配慮し、疎外感を与えないことが大切です。

◆3)第一印象が大事。入会時の説明は丁寧にする

  第一印象は、その後のクラブの継続に大きな影響を与えます。
体験イベントや入会など、会員がはじめてクラブと接触するときには、明るく丁寧
に説明をし、後日、フォローもするなど、とくに注意を払うことで継続率が数倍よ
くなります。

◆4)指導者はさわやかな魅力を維持する

  会員の多くは、教えてくれる指導者の人間性やプログラム内容に魅力を感じて継
続しようとします。
  指導者は、身だしなみ、清潔感、表情、立ち振る舞い、言葉づかい、思いやりな
ど、品格にかかわる技術も磨いて、さわやかで魅力的な指導を続けましょう。

◆5)子ども同士、子どもと中高齢者の関係を強化する

  子どもの中でも世代間があります。兄弟姉妹数の減った今日、年下への思いやり
育てる気持ちは子ども自身の成長につながります。
  子どもと中高齢者との世代間交流も積極的に設けましょう。中高齢者が地域での
自分の役割や存在を自覚することができ、支援者としての継続率も高まります。


●会費や特典
  
◆6)会費や参加料に会員・非会員で差をつける

  よく行われているのが、会員と非会員の間で、会員の方が安く済むように料金に
差をつける方法です。
  「その料金差なら会員になろう」という新規会員を増やす狙いもありますが、会
員であることに「誇り」や「ステータス」を感じてもらうこと、これが継続につな
がる秘訣です。

◆7)継続会員の保険料をクラブで負担して割引

  「継続すればよりお得」というツボを押す方法です。
  クラブの負担分より継続による収入が増えれば、この負担分は投資となります。
たとえば、100円引きで200名分なら2万円の投資。これにより2万円を上回る利
益があれば採用です。継続の長さによる段階的な割引で費用対効果は高まります。

◆8)会費の口座自動引き落とし

  口座自動引き落としの手続きや手数料はかかりますが、会費を払う手間の障壁を
なくし、「会費を払ったので続けよう」という気持ちを働かせます。
  集金代行や口座振替サービスでは、1件1回100円程度の手数料のところもあり
ます。ただし「顔を合わせて集金したい」主義のクラブは該当しないでしょう。

◆9)会員証で購入・利用時の割引やサービス

  既によく行われていますが、地元商店街などの店舗や施設で、会員証を見せると
割引やサービスの特典が受けられるというもの。
  それを会員がメリットに感じれば継続率は高まります。
  あるクラブでは町内循環バス乗車券や町内温泉施設利用券が割引で購入でき、町
にとってもいい点があります。

◆10)施設の定期的な利用や手続き代行

  クラブに入ると、スポーツ施設が定期的に使え、手続きも代行してくれることに
メリットに感じて、入会・継続する会員は少なくないようです。
  定期的に利用可能になることは、スポーツをする場所に困っている人達にとって
は継続する大きなメリットとなります。


●独自ツアーやイベント

◆11)クラブならではの独自ツアー企画
    
  個人では行きにくく料金が高くつく、たとえば、プロ野球観戦ツアーなどをクラ
ブで企画し、バスをチャーターして実施することで好評を得ているクラブがありま
す。応援も皆一緒なら盛り上がります。
  指導者の発案・企画で、本場中国で太極拳を習得できる独自ツアーを行っている
クラブもあります。

◆12)地域外クラブ間交流で親戚のようなつきあい
    
  北のクラブが冬に暖かい南のクラブに行き、合宿したり試合をしたりしています。
夏はその反対。これができるのも全国に総合型クラブがあり、クラブ同士は親戚の
ようなものだから。
  親睦や避暑・避寒を兼ねた地域外クラブ間交流は、子どもたちの社会教育にも一
役買っているようです。

◆13)試合・リーグ戦・発表会で日常にアクセント
      
  クラブ内、または近くのクラブ同士で、同レベルでの試合やリーグ戦や成果を発
表する場を定期的に設けることで、普段の活動にはない緊張感や盛り上がりのある
場が創出できます。
  「クラブ杯」などを企画し、レベルごとの上位成績者は、クラブハウスや会報誌
に名前を掲げてみるのも継続の励みになります。

◆14)体験イベントで自分に合ったものをみつける

  クラブで行われている様々なプログラムを体験できるイベントを開催。
  会員は自分に合ったスポーツやエクササイズ、文化活動などを新たに見つけるき
っかけになります。「自分に合っている」と思えることは継続の重要な要素。
  また、オリンピックや世界大会の後に、話題の種目を体験できるのもいいです。

◆15)季節のパーティで出会いと交流を深める
  
  クラブのよさは、種目や活動の垣根を超えて出会いや交流があること。
花見やクリスマス会など年中行事の延長線で、アットホームな季節ごとのパーティ
を企画・開催しているクラブは多いです。
  世代を超えて友達ができ、家族同士の付き合いも広がり、年齢を問わず婚活にも
なったりして。


●モチベーションやソフト

◆16)ほめられ欲求を刺激する「賞」
    
  好きな活動でも、行くのがめんどうな時、仕事や家庭の事情で行けなくなりそう
な時があります。
  あるクラブでは、休まなかった人に「皆勤賞」、ほとんど休まなかった人に「精
勤賞」を授与することで続ける人が増えています。
  オリジナル賞品や手作りのメダル・賞状の贈呈も励みになるようです。

◆17)レベルアップを実感する「級」

  どんなにいい指導や活動内容でも、長く続けているとマンネリ化や飽きもでてき
てしまいます。
  そんな時は、自分なりの目標設定・評価がツールとして必要になります。
  続けていることでレベルアップを実感できるようなクラス設定やその証明ができ
る仕組みを取り入れてみましょう。

◆18)ポイントカードで継続の「見える化」

  シンプルな記録として継続の「見える化」に、ポイント(スタンプ)カードを使
ってみましょう。
  どれだけ積み重ねてきたかが一目瞭然で、目で見て振り返ることができると、
  「今後も続けよう」というモチベーションにつながります。
  ボランティアのポイント化などに活用できる面もあります。

◆19)身体の現状を把握・測定し、効果を実感する

  スポーツや運動で身体的に効果があったことを実感できれば、継続のモチベーシ
ョンは高まります。
  体重・体脂肪、血圧・脈拍など簡単な健康生活診断や、年齢に合った体力測定な
どを、年に数回、クラブで実施してみましょう。
  スポーツドクターなど専門家の協力が得られればなおよいです。

◆20)得意分野の企画提案とつながる仲間
    
  会員一人ひとり、表に出さないものですが、生活や趣味、ビジネス面などで様々
な得意分野をもっています。なかには教えることができるレベルの人もいます。
  クラブがそのような会員を多く発掘し企画提案を一緒にすれば、会員の参画意識
や、会員同士の新たなつながりができ、継続率は高まります。