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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2009/05/20

メルマガ(第43号)連携ニュース 「若手クラブ仕事人の夢メッセージ」(尾塩 苑さん)

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第43号」と連携した内容となっております。
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幸運にも大学卒業と同時に、あるクラブの設立に立ち会い、クラブのマネジャーとしての肩書も与えてもらえた。
しかし、実際に自分がマネジャーとしての役割を果たせているのだろうか。

そんな中、自分には交渉術がないことに気付いた。ショックだった。
学童や児童館、公民館や小学校、行政関係者といった、積極的に信頼関係を築いていかなければならない方々と今一歩親密になりえなかった。
「交渉術がないからだ。」

焦った僕は、より一層用意された結論を求めた接し方をした。
でもそれは、大きな勘違いだった。
足りないのは交渉術ではなく、根本的な部分へのアプローチである。
なんのため・誰のためにそれをしようとしたのかという原点だった。

用意してきた結論へもっていくことだけに頭がいっぱいだった。
初めて会う目上の相手を前にしては、当然と言えば当然だとは思う。
しかし、初めて会う相手だからこそ、本題とは全く関係ないような話や、それぞれの身の上話といった導入により、共有し共感を得ることが必要である。
信頼関係ができ、初めて、結論へ向けたスタートが切れ、建設的な方向性やプランを一緒に考える仲間になっていくのを実感できた。
信頼関係があれば解決できることがたくさんある。

指導とマネジメントを両立させるプレイングマネジャーと自分を位置づけていたのは、自分の原点にレクリエーション理論があったからだった。理論的に、導入から展開、そして結びといった流れを、日常生活のいたるところに活用させていくことで、リーダーとして指導者として自分が形成されていたことを思い出せた。

1年目は、やってみることが最大の学習になった。
肩書から始まったにせよ、それでも認められることこそ自分のやる気の原動力だった。2年目もまだまだ、自分の力を試したい。自分を成長させることが、人材育成にもつながると信じて、現在は高みを目指して走りたい。

こどもたちが、クラブ活動の中で、多世代での多様な経験により人生の幅を広げ、学校の当番もしっかりやり、町や子ども会の行事にも参加し、家の手伝いもしっかりやる。
地域が活性化して、こどもを見守り応援してくれる地域(クラブ)にする。

これからの課題は、自分たちとは違う種類の存在を巻き込めること。
同じ価値観の中の日常に安住することなく、違う価値観を許容して、新しい動きをもたらせる。
そんな仕事をしていき、クラブタッチの組織・地域・メンバーを笑顔にしたい。
名ばかりでない、プレイングマネジャーでありたい。

  一度決めたらとことんやるさ、それがソノの力じゃないか!!   (尾塩 苑(その)  クラブタッチ(旧:高松SC)クラブマネジャー)