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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2009/03/23

メルマガ(第41号)連携ニュース メルマガ3月号 <特集> 会員が900人いるクラブの会費設定 きよねスポーツクラブ(岡山県)

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第41号」と連携した内容となっております。
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  ■【地方型】きよねスポーツクラブ(岡山県)~月会費2,500円中心、NPO法人の一事業

●クラブや地域の特徴
  きよねスポーツクラブのある岡山県総社市清音地区は、人口5,700人ほどで面積9.50平方kmという大変コンパクトな地域です。以前から「健康づくり」や地域コミュニティにおける「体育・レクリェーション活動」がたいへん盛んな地域でした。清音村体育協会は専門部のほかに地域ごとに支部を置いて、生涯スポーツに力を入れ推進してきていましたが、この地域のスポーツ活動をすべて網羅できていませんでした。それらを網羅するために、きよねスポーツくらぶ(NPO法人きよね夢てらす内)が平成14年7月に設立されました。

  設立当時は、子ども達の活動を核としていたので、スポーツ少年団を含む子どもの活動と3つほどの大人の講座でスタートしました。清音村体育協会の趣旨であったスポーツ活動の底辺の部分を広げていくことを目的として、強くなることよりもスポーツを楽しむことに力を入れています。

  徐々に既存の団体も加入して、ニーズに応じて講座も増え、会員数は毎年80人から100人の増加で、現在885人の会員がいます。種目もスポーツ少年団あり、体育協会あり、同好会あり、講座ありで50種目、対象年齢マイナス1歳(お腹の中にいる赤ちゃん)から最高齢は90歳までの皆さんが元気に活動を行っています。平成16年に総社市と合併してからは清音地域以外の会員も増えました。

  使用施設ですが、体育館は隣にある清音小学校の体育館しかないので、野外は清音ふるさとふれあい広場と、3万平方kmを住民がボランティアで芝を張った清音河川敷グラウンド、室内はクラブハウスであるきよね夢てらす、清音公民館、弓道場は近くの県立高校弓道場、プールは民間のスポーツクラブにお願いして貸していただいています。

●活動の実際と会費設定
  年会費は、子ども2,300円(スポーツ安全保険600円を含む)、大人2,200円(スポーツ安全保険は任意)、ファミリー6,000円(スポーツ安全保険は任意)です。今まで体協でスポーツをやっていた人にとって、なぜ会費を払わなければならないか?という疑問がでました。いくら自主運営を目指しているといったところでなかなか理解してもらえず、団体の定期練習の施設使用料は減免にするといったメリットを提示したことによって団体で加入してくれました。種目によって、会費はその団体での会計があります。
【スポーツ少年団】
      バドミントン 1,000円/月
      野球・剣道・ミニバス     1,500円/月
      ソフトテニス 前期後期各4,000円
      サッカー(中学生) 4期各6,000円
【その他の子どもの活動】
      クラシックバレエ 5,000円/月
      フットサル同好会 500円/年
      緑と健康クラブ 前期後期各2,500円
【大人の活動】
      太極拳、エアロビクス、ザ・トレーニング、ヨガ、パワーヨガ、トータルケア、
      ストレッチトレーニング、やさしいピラティス、ピラティス&かんたんエアロ、
      エアロビクス(初級)、ステップ、リラックスストレッチ、ボディシェイプ、
      健康シェイプアップ    各2,500円/月
      自由にアクア(スイミング、水中ウォーキング)  2,200~3,500円/月
      体協バドミントン 1,500円/月
      バドミントン同好会 300円/1回
      体協バレー 700円/月
      グラウンドゴルフ・ソフトテニス 2000円/年
      ローンテニス 3200円/年
      インディアカ 50円/1回
      ボウリング同好会 600円/1回

  その他にも事務局で管理している講座の種目会費は、月会費2,200円から6,000円まで異なった会費があります。お得な2講座4,000円、3講座で6,000円という月会費も設定しました。
  内訳は講師謝金、施設使用料、運営経費に充てられています。ほぼ差し引きゼロの状態で賄っていますので、その講座の会員数が減っていくと講座の存続や会費を値上げすることも考えなければなりません。現在講師は、ほとんどが外部からの指導者ですが、将来はクラブの中から指導者が出てくれることを期待しています。

●収支構造と今後の課題・展開
  月会費は、月謝袋に入れて事務局へ持参してもらいます。こうすることによって事前に都合の悪い月を申告してもらい休会にすることもできます。事務局としては銀行の口座引き落としにするほうが煩わしくないのですが、こうやって月謝袋を持ってきてもらうことによって、会員さんと事務局が顔を合わせ話すことができ、親しくなります。お互いが親しくなっていくことによって、コミュニティも生まれます。会話の中から会員さんの得意なものを見つけることができ、それを発揮してもらう場も提供しています。

  クラブハウスのきよね夢てらすは、スポーツ活動だけではなく文化活動も行っていますので、そのボランティアスタッフとして携わってもらったり、施設のちょっとした修繕など簡単にしてくれる人も多くいます。知らない間に施設の周辺の草をとってくれる人もあり、大変助かっています。

  住民で芝張りをした河川敷グラウンドや、自分達で作ったきよね夢てらすのように、自分達が最初から係わって、出来るところは自分達で行いましょうというボランティア精神が強く、施設使用についても、「自分達が使っているのだからきれいにするのが当たり前」、年間何回か美化奉仕活動をして、体育館の掃除、ワックス掛けや草取り活動を行っています。1回の活動にだいたい400人もの人が参加してくれます。

  こうした活動は、コミュニティ活動にも繋がり、人件費に換算するとかなりの額になります。こうした活動を踏まえて総社市からの助成をいただき、活動資金の一部となっています。その他年会費や販売手数料、きよね夢てらすからの援助で成り立っています。
  将来の課題として行政の援助がなくても自立できるように、会員を増やすことや、その他の収入を考えていくことなど問題は山積みです。また、4月からは清音ふるさとふれあい広場と清音河川敷グラウンドの指定管理も始まり、将来への展望を考えているところです。

(藤田和江  きよねスポーツクラブ  事務局員)