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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2008/11/20

メルマガ(第38号)連携ニュース <特集> 活動現場のリスクマネジメント【2.指導者への指針やマニュアル作成】 

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第38号」と連携した内容となっております。
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  【2.指導者への指針やマニュアル作成】

  「安全配慮義務」は、具体的にどのようなことをすればよいでしょうか。
先ほどの落雷事故の例でいえば、雷がきたらすぐに避難する、どんなに時間とお金がかかっていても中止する、イベント保険に加入するなどの対策がありますが、大事なことは、常日頃から事故や怪我の対策をたて、実践することです。

  そのためには、クラブとして雷が鳴ったときの指針やマニュアルを作成し、リスク回避のために中止決定責任者を決めておくなど、どのように中止を判断して、どのように避難するかを書面で残し、事前に指導者間で周知徹底おく必要があります。そして指導者全員がその意識を高めリスクを回避できるよう準備しておかなければならないのです(参考資料、文末関連URL参照)。

  また事故やけがは、クラブマネジャーやスタッフの目が届かない現場で起きることが多いものです。現場で活躍する指導者の方々が中止するか否かの判断に迷ったり、誤った対応をしたりを極力しないで済むように、リスク回避のためのマニュアルを作成し、日頃から救急法も含めて研修を積むことも必要です。

  さらに現場の安全確保は、落雷など自然現象だけではなく、場所や時間帯が適切であったかなどが考えられます。狭いグラウンドや体育館に多くの参加者があふれている状態は危険ですし、真夏の暑い時間帯に体力を消耗するスポーツをすることにも注意が必要です。

  当日の天候、グラウンドなど場所の状況、参加者の状態などに十分配慮して、決行・中止の判断もしなければなりません。天候悪化などのために予備日を設けることも屋外でのスポーツ指導・イベント開催には必要なことになります。
                                                          (谷塚  哲  REGISTA有限責任事業組合  代表/行政書士)


●(参考資料)日本サッカー協会の事例  ~落雷に対する指針(下記関連URL参照)
   (財)日本サッカー協会では、2007年6月に「日本サッカー活動中の落雷事故防止対策についての指針」「落雷の予兆に関する参考資料」を発表しています。