本文へスキップします。

総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2008/08/19

メルマガ(第35号)連携ニュース <特集> ユニークなネーミングと事業 ★クラブの「ユニークな事業」編★

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第35号」と連携した内容となっております。
  メールマガジン配信希望の方は、下記関連リンク「メルマガ登録ページ」より登録いただけます。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


★クラブの「ユニークな事業」編★     一風変わった名前だと印象に残りますよね。クラブやプログラムの名前も同じです。
    まずネーミングで「面白そうだな~」と思ってもらえれば何倍もお得です。
    そして中身もユニークだと最高!  そんな全国の事例をテーマごとにご紹介します。  

【ウォーキング】
●宮城スポーツクラブ(群馬県前橋市)
  ウォーキングは、実施率も希望率もとりわけ高い種目です。宮城スポーツクラブでは、毎週日曜日にウォーキング教室が開かれています。ウォーキングは、屋外を歩くことによって四季の変化を感じ、また、自然の中を仲間と歩くことによって、運動不足やイライラを解消したりリフレッシュしたりすることができます。

  クラブでは、前橋観光コンベンション協会と共催し、「赤城神社参道松並木千本桜の森ウォーキング」というネーミングでウォーキングのイベントを開催しました。長いネーミングですが、春には、つつじや桜の花が大変美しい地元の名所であり、住民にとって魅力的な場所の名前が並んでいます。

  このウォーキング・イベントでは、出発地点に戻った段階で、クラブのスタッフ作成の「宮城風とんとん汁」を参加者全員でいただく特典がついており、前橋観光コンベンション協会から「とんとん汁制作料」などクラブに8万円も入りました。

【自転車】
●鹿の助スポーツクラブ(鳥取県鳥取市)
  鹿の助スポーツクラブでは、平成17年度から「ママちゃり耐久レース」を開催し、昨年度、NHKのニュースでとりあげられました。レースは定められた時間内のコース周回数を競うもので、親子や友達同士3人1組になって楽しく参加できます。会場は地元の鹿野小学校です。

  レースは、日頃の運動不足解消と体力向上を目指して30分間で何周できるかを競いますが、参加者は「最後はバテてしまってサイクリングになってしまいました。日頃の運動が大切ですね。自分の体力を知るいい機会になりました」と心地よい汗を流しながら話していました(鹿野小学校HPより)。

  「ママちゃり」は日常の買い物などに使われる自転車で身近にあるものですが、視点を変えた使い方をすることでユニークな事業となっています。

  岩手県のフォルダでも、「ままチャリの旅、ワン! ツー!」というネーミングで、平坦なサイクリングコースをゆっくり漕いで温泉をめざす企画があります(フォルダの各種ネーミングの仕方は面白く参考になります。クラブのHPは文末からどうぞ)。

  「ママちゃり(ままチャリ)」という親しみのある名称と意外性のある使い方は、クラブでおおいに活用できそうです。  

【国際交流】 
●鹿の助スポーツクラブ(鳥取県鳥取市)
  スポーツを通じて気軽に国際交流をしているクラブがあります。鹿の助スポーツクラブでは、平成18年4月の韓国版スポレク祭への参加をきっかけに、韓国のエアロビクスやダンスの愛好家団体と草の根の交流を続けています。

  平成18年10月「スポレク鳥取」時には韓国側から参加するなど、何度かお互いに行き来するうちに、交流の基盤ができました。以前は国際交流関係の助成金を使っていましたが、今では自費でも参加するほどです。

  平成20年6月に行われた「第3回日韓ダンス交流in鹿野」では、両国から6団体、12演目が披露され、その模様は地元新聞に掲載されました。

  クラブでは韓国語講座を開催するほどの熱の入りようです。将来的には、スポーツを通じて、気軽に地域住民も国際交流に参加できるモデル事業に育てたいという夢をもっています。

【子ども教育】
●都筑スポーツプランナー竹の子会(神奈川県横浜市)
  都筑スポーツプランナー竹の子会のある横浜市港北ニュータウンは、人口が爆発的に増えている地域で、若い教育熱心な親がたくさんいます。そのせいか、クラブのプログラムの中でも、親子や子ども向けの「英語でリトミック」「英語でバスケット」など、英語シリーズが大人気です。

  「英語でバスケットボール教室」は、小学生と外国人の先生が一緒にバスケットをして楽しむ教室です。体を動かしながら自然に英語の発音などが身に付くのが魅力です。参加料は1回 500円(別途、年会費1000円)で、英語学校などの料金を考えればかなりお手頃です。

  子ども対象の教育系講座は、夏休みに開催が多くなります。例えば、運動嫌いやスポーツの苦手意識を克服するという夏期講座や、夏休みの宿題を教えてもらいながらスポーツもするという企画があります。いずれにしても、子どもはもちろん、お金を出す親が満足する事業内容であることがポイントです。

  また、都筑スポーツプランナー竹の子会には、熱中症予防の講座もあります。今の時代に必要な安全面の知識や対処法は、身近なクラブによって住民へどんどん広めていきたいものです。(クラブのHPは文末からどうぞ)

【アンチエイジング】 
●TCC鎌倉くらぶ(神奈川県鎌倉市) 
  クラブの代表者は医師で、鍼灸やトレーナーなど専門の人材により作られたのがTCC鎌倉くらぶです。高齢社会では、元気な状態で長生きできることが求められています。

  クラブでは「病気を未然に防ぐ」という明確な目的のもと、「トレーナーズルーム+スポーツケア&マッサージ+マクロビオティック+サークル教室」の4本の柱で事業を構成しています。

  生活習慣の悪化や運動不足などから起こる病気が増えているため、クラブの入会にあたっては必ず個別のカウンセリングを行い、個人に合った身体維持の方法を計画・指導していきます。専門家による個別対応のため会費は安くはありませんが、間違いなくニーズがある領域となっています。

  「トレーナーズルーム」は、InBodyなど最新機器を使って体の内部をチェックし現状や変化を把握します。運動前には必ずマッサージをして体をほぐします。「スポーツケア&マッサージ」は疲労回復からリハビリ期の治療まで体のトラブルに対応します。

  「マクロビオティック(栄養指導による体質改善)」は、料理教室なども含めて基礎から無理なく食習慣の改善に取り組めるようサポートします。「サークル教室」には子ども向けの教室もあり、交流を通して心と体によいエネルギーを巡らせます。ポールを用いた「ポールウォーキング」や「ノルディックウォーキング」をはじめ、講義と運動を織り交ぜた「健康セミナー」も実施しています。

【芝生化】
●どんぐりクラブ屋台村(広島県北広島町)
  平成20年7月、町では保育園から小学校、中学校まですべての学区で校庭の芝生化が実現しました。どんぐりクラブ屋台村は大学など関連機関と組んで、安価で簡単に芝生が作れる「ポット苗」を植える方式で、学校などの校庭の芝生化を進める事業を数年前より展開してきました。

  土の校庭を芝生に変える効果は、はかり知れないものがあります。芝生の上であれば転んでも痛くなく擦り傷などの怪我もほとんどないので、子どもたちは思い切り走りまわることができます。思い切り走って身体の機能を120%開花させることで、競技力向上の土台をつくることにもつながります。

  見た目のさわやかさや熱の吸収など緑化による環境への寄与といった効果もあります。また、ポット苗を植える作業は年齢を選ばずできます。子どもからお年寄りまで、一緒になって植え付けの作業をすることで、共同体意識を感じることもできます。クラブ会員の交流機会にもなるでしょう。

  現在、保育園の子どもが中学生位になる頃には、校庭は芝生であることが当たり前になっているかもしれません。(クラブのHPは文末からどうぞ)


  今回紹介のクラブ以外にも、ユニークな事業を実施しているクラブはたくさんあると思います。特集ではその一部を紹介させていただきました。

★協力(クラブ育成アドバイザー);群馬県・青木元之、鳥取県・中村千晶、神奈川県・遠藤晃弘、
        広島県体育協会クラブ育成事業担当・大野登世(掲載順、敬称略)