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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2008/02/20

メルマガ(第29号)連携ニュース クラブ設立カレンダー ~元気・夢クラブ(熊本県美里町)~

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第29号」と連携した内容となっております。
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  「元気・夢クラブ」は、熊本県美里町(人口12,000名規模)で平成17年5月に設立されたクラブです。この美里町は、クラブが設立される半年前の平成16年11月に旧中央町と旧砥用町の合併により誕生した町で、クラブ準備の取り組みは、合併前の旧中央町で進められていました。
合併前後に準備期間を過ごした地域のご紹介です。

  そもそもは、旧中央町の体育指導委員の中でクラブ作りについての話が進められ、県の広域スポーツセンターの主任専門員に地元の方が就任したことをきっかけに、動きが活性化していきました。toto助成を受け、住民へのアンケート調査を平成15年に実施しています。
  平成16年、日本体育協会の育成推進事業を受け、正式な準備委員会が発足し設立に向かって動いていきますが、当時はまだ設立までのことが見えていない状況だったそうです。

  設立までの期間で、準備の状況を大きく左右した出来事や、設立の課程の中で良かった事、改善すべきと感じた事について、以下、あげてみます(時系列での詳細は、文末のPDFファイル、設立までの12カ月)。
(1)平成16年11月に合併したこと
  当初は、合併前にクラブの設立を目指していましたが、話がなかなか進まず、設立は延び延びになっていきます。結果、対象エリアをどうするか、名称をどうするか、準備のメンバーをどうするかという議論が、何度も繰り返し出てきます。
  結果的には、旧中央町のメンバーが中心となり進めておられますが、一度準備委員会を解散し、推進委員会に名称を変更したりしながら、旧砥用町を含めた形でという部分に苦慮されています。

(2)平成17年1月のミニサミット
  このミニサミットは、クラブの設立スピードを上げています。
  美里町にある「かじか」という青少年育成宿泊研修施設(廃校になった学校跡地活用)において、一泊の研修会が開かれます。県内外の先進クラブが集合して、様々な情報交換を行っておられますが、この時に準備にかかわられている方々みんなが、総合型地域スポーツクラブについて説明できるくらいの理解が生まれ、「目指す方向が共有されたような気がした」とおっしゃっていました。また、この時に手伝いに来てくれた人から、新たに準備委員として参画し活躍された方もいらっしゃるそうです。
  
(3)準備委員の構成
  旧中央町はそれほどスポーツの盛んな地域ではなかったので、体育指導委員も子育て世代の若手中心であったことが、子ども達のためにという想いを持ちやすく、固定観念にとらわれない自由なアイディアが出やすかった部分では良かったと思われます。しかし反面、周囲の年配の方々からは、「また遊びの算段をしている」というような見方もあったようです。
  また、当初、委員全体の人数が多く、情報を共有することがうまくいかず、話がなかなか進まない状況がありました。

(4)部会制
  役割分担をして、部会制で進めようとしましたが、進むべき方針がまだしっかりと定着しておらず、各部会長がリーダーシップを発揮して進めるところまでいかなかった頃がありました。部会で話し合いを進める前に、もっとしっかりと共通理解を図っておく必要があったと思われます。

(5)準備するプログラム
  「いつでも、どこでも、だれとでも」というキャッチフレーズにとらわれすぎて、できるだけ多くの種目を開催し、できるだけたくさん人を集めることを考えすぎていたようです。
  今は、3ヶ月1スパンのシーズン制をとっていて、人を集めることよりも種目を充実させることに力点を置いて進めています。

(6)設立までの全体を通して
  設立までにあまりに力を注ぎすぎてしまい、設立後の数ヶ月は運営委員会が機能しない時期がありました。設立後の運営を考えておくことも重要で、先を見て動いておく必要があると感じます。

(報告:井口佳久  熊本県クラブ育成アドバイザー)


  

関連PDF 元気・夢クラブ設立までの詳細(PDF) [ PDF : 77KB ]