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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2007/07/20

メルマガ(第22号)連携ニュース 今月のクラブサポーター  ~人が輝く、地域が変わる~

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第22号」と連携した内容となっております。
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  クラブの運営には、地元地域の応援が不可欠です。今月は和歌山県「くちくまのクラブ(SEACA)」を応援なさっている地元企業「プラム食品株式会社」代表取締役  長井保夫(ながい  やすお)様(58)にお話を聞かせていただきました。
長井社長は、日頃から、子どもの心の問題や地域の現状を憂い、「昔の村社会」のようなあたたかい地域をなんとか創り上げられないものかと考えておられました。そんな時に「総合型地域スポーツクラブ」のことをお聞きになり、これは地域社会づくり、子どもの人間関係能力育成の場づくりになるぞ!と思われたそうです。

  地域に根ざした企業として、長井社長は、常々「会社は社員のためにある」「自分(会社)だけがよければいいのではない」をモットーに運営されてこられました。このお考えは、「クラブは会員のためにある」「自分のチームだけがよければいいのではない」という総合型地域スポーツクラブの基本理念と軌を一にするもので、ここに地域の企業と地域のクラブが協働するポイントがあると感じました。
  また、お話の中で「地域づくりのためにクラブがあるのではない。クラブづくりの結果地域が変わってくる。」という因果関係をはっきりと主張されたことが印象に残りました。その言葉通り、地域は現在「挨拶をしない子どもを捜す方が難しい。問題発生件数が少なくなり、学力も向上した。」とおっしゃっています。「10年前の様子とは全く違う。地域クラブだけではないのだろうけど、地域が本気になったということでしょう。」とクラブ文化がじわっと地域に浸透してきている実感をお話くださいました。

  さて、今年1月に産声を上げた「くちくまのクラブ(SEACA)」において、長井社長は、顧問というかたちで関わっておられます。「明確に、クラブの初期の理念を風化させない。これが私の役割です。」とクラブの羅針盤としての役割を担う立場の必要性を実感し、実践されています。
クラブ運営をしているとどうしても目先のことに目がいってしまいます。虫の目だけではなく鳥の目を持つ方がいることは、クラブが育ち続けるにために大切なことだと考えます。そんな長井社長の鳥の目は、「今後、現在クラブに入っていない子どもたちに対する調査をしなければならない。その結果をしっかりと分析することで、これからの「くちくまのクラブ(SEACA)」がさらなる発展をするだろう。」と巣立ったばかりのクラブが、これから大空に羽ばたくためのポイントを見据えています。

  「地域という土壌の上にクラブも企業もある。」クラブと地元地域のコラボレーションが豊かなクラブ文化を育み、その結果として居心地良く豊かな地域が知らず知らずに創られていくのでしょう。地域とクラブのこれからをとても楽しそうに語っておられる長井社長の子どものような笑顔に吸い込まれるような想いがしました。

(松田雅彦    大阪教育大学附属高等学校平野校舎)


プラム食品(株)長井氏 創業38年、おいしい「梅」の食品を作り続けている