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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2007/05/21

メルマガ(第20号)連携ニュース 特集「海・山の自然を活かしたクラブづくり 1」

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第20号」と連携した内容となっております。
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●海のクラブ  「ビーチクラブ」の全国展開
  「ビーチクラブ」とは、海岸で様々な活動する個人およびグループが一つになって海岸のコミュニティを形成する活動です。2002年、国土交通省では「ビーチスポーツ研究会」を設置し、2003年には、「ビーチクラブ」を通じて海岸の通年利用を検証する社会実験プロジェクトを実施しました。当初、ビーチクラブ活動は平塚に始まり、社会実験を経て2004年に江ノ島、逗子にも設立されました。
  現在、「ビーチクラブ」は、平塚、江ノ島、逗子(以上、神奈川県)、鴨川(千葉県)、阿南(徳島県)、湖西(静岡県)、稲毛(千葉県)、羽田(東京都)の8か所あります。それぞれの海岸を活用するビーチクラブと横のネットークを作っていく「ビーチクラブ全国ネットワーク」もあります。また、「日本ビーチ文化振興協会」では、全国縦断ビーチバレー大会ほかビーチスポーツ、ビーチライフに関わる様々なイベントを展開しています。総合型クラブでは、このような活動にクラブとして参加したり連携したりすることで一層のプログラム充実を図っていくことも考えられます。

1.「ビーチクラブ」のプログラムの特徴
  海には、「(海)水」、「風」、「波」、「砂」などの要素で構成されています。人間に体調があるように、海にも日によってコンディションが違います。海に遊びに行ったその日の「海のコンディションに合わせて遊ぶ」活動が、ビーチクラブのプログラムの特徴です。20~30種類の活動ができる日(月1回)には、その日の天候や海のコンディションに合わせて、自分がやりたいことをやりたいだけすることができます。種目のルールや形に合わせるのではなく、参加者はその日の「海」と相談して自由に遊び、新しい遊びも生み出します。
  カヌー、ヨット、サーフィン、ビーチサッカー、ビーチフラッグ、ビーチカイトなどのスポーツ系のほか、貝殻アート、ウクレレ弾き、紙飛行機、デザート作り、護身術もあります。誰もが参加できるビーチクラブ共通のイベントとして、「ビーサン飛ばし選手権」は人気があります。

2.「ビーチクラブ」のプログラムがめざすもの
  海の「種目」ごとの専門家は、海中、風、波などそれぞれに詳しいのですが、意外と海全体のことには詳しくありません。それがかえって海での活動の安全性に黄色信号をともします。海の遊びは楽しいものばかりですが、楽しみと危険が表裏一体の世界です。危険を察知したり回避したりする能力が必要です。
  しかし、これまで「海は危険」と近寄らず、多くの人は海水浴程度しか海とのかかわりはありませんでした。海のことは何も知らないという親がほとんどですから、子どもには何も伝えらません。過保護な親は危険なことをさせませんし、親から離れて子ども同士で自然相手に遊ぶ機会は極端に少なくなっています。大人になってから海にでかけて、海の遊びの一端をしても、危険を察知・回避する「五感での対応」はすでにできません。
  ビーチクラブでは、子ども時代から、「種目」を超えて「海」という自然を相手に「総合的」に遊ぶ機会をつくり、将来は海の「総合的な専門家」の育成をめざしています。そのために「海のノウハウ」を統一し行政・各団体の活動調整もするビーチコーディネータの育成を視野にいれて活動しています。
  ビーチクラブの活動に興味を持たれた方は、「まず、定期的な活動を見に来てほしい!  とにかく海に来てほしい!」、ビーチクラブ全国ネットワーク事務局から、熱い思いのこもったメッセージです。