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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2006/09/20

メルマガ(第12号)連携ニュース「指定クラブ訪問記」

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第12号」と連携した内容となっております。
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指定クラブ訪問記  ~(仮称)大郷スポーツクラブ(宮城県大郷町)~

  宮城県の中心部に位置する大郷町には、継続クラブの(仮称)大郷スポーツクラブがあります。近隣市町村には、松島町(平成16~17年度育成指定クラブ)、利府町、大崎市(どちらも平成18年度新規育成指定クラブ)があり、ここ数年は総合型クラブ創りがもっとも熱い地域だと言えます。
  (仮称)大郷スポーツクラブは、町体育協会を母体とし平成19年2月設立に向けて準備中です。個々に活動しているスポーツサークルや高齢者、子供達をターゲットにし、町の生涯学習活動を担う団体としてクラブ化を進めています。そして、この創設活動の火付け役が、大郷町教育委員会に派遣社会教育主事として勤務されている、我妻敬一さんです。
  我妻さんは、総合型クラブ創設活動のほか、大郷町スポーツ振興基本計画の策定、子どもの体力向上事業(文部科学省)など担当されており、多忙の中、私がクラブのヒアリングで訪問した時、親切丁寧に、そしてところどころに笑いを交えながらお話ししてくれました。

  今年の夏休みには、子ども達を対象とした「文武両道」という新しい事業を開催しました。この事業は、午前中は夏休みの宿題をし、午後は水泳教室を行うという、学習活動とスポーツ教室をセットにした小学生対象の事業です。宿題を教えてくれたお兄さん、お姉さん達が、午後は指導者として水泳を教えるという内容でした。そして、私が驚いたことはこの指導者はすべて我妻さんの教え子ということでした。
  『県外の大学に行っている教え子が夏休みに帰省しているのを分かっていたんですよ。電話をかけて「おい、何してんのやぁ?」と言ってみたら、みんな来てくれたんです(笑)。』事業の内容を説明し、賛同してくれた教え子達が快く引き受けてくれたお陰で実行できたと、お話ししていました。我妻さんの専門競技はバレーボールなのに?と不思議に思っていた私は、説明いただく様子から教え子達が引きつけられる気持ちがわかりました。

  「我妻さんにとってクラブ創りで最も重要なことは?」と質問すると、「どれも重要です。でも、クラブに関わってくれる人材の発掘・育成が大変です。」とおっしゃっていました。教え子を通してクラブの情報を聞きつけた参加者や近隣町村からの参加者も徐々に集まってきました。その中には、クラブ創りのお手伝いをしたいと言う方も現れ、これは我妻さんの人脈や今までの経験・情報を駆使した広報活動の成果なのだと思いました。
  クラブを創るために県から派遣されてきたお立場は、町民と行政に挟まれて大変な時期もあったと思いますが、今では行政と町民のパイプ役になっています。

  クラブの定期的な活動(フットサル、バレーボールクリニック)を通して町民のみなさんの間に徐々に総合型クラブの認識も高まってきました。今後は、町民の自主的・主体的な動きをつくり、若干の「行政依存体質」を脱却するためにも自主的な運営をコーディネートができる人材の発掘が課題となりそうです。そのためには、町民側から自発的な意見が出てくるよう、総合型クラブの必要性や当該地区に設立が期待されている状況を啓発し、発信するばかりではなく町民のニーズ把握にも力を入れていく事が必要です。
  我妻さんのクラブ創りへの思いが町民のみなさんに通じたとき、町になくてはならないクラブが設立するのだと思います。
(報告:中島  優華  宮城県クラブ育成アドバイザー)

【クラブの住所・連絡先】
(仮称)大郷スポーツクラブ
〒981-3521  宮城県黒川郡大郷町中村字北浦58-1  フラップ大郷21
電話  022-359-5326


事務担当者の我妻さんです。
毎回、事業の模様をポスターにして貼っています。我妻さんお手製ポスターです。