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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2006/09/20

メルマガ(第12号)連携ニュース「わが街クラブの人気メニュー」

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第12号」と連携した内容となっております。
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わが街クラブの人気メニュー(15,000人の町編;その2)  ~地域全体でのクラブ作り~

  「こんにちは」。最近、町内のあちこちで、よく声を掛けられるようになりました。この活動に参加させて頂いて1年5ケ月が経とうとしています。社会教育で「活動を通しての人と人とのつながり」という言葉をよく耳にしますが、今その言葉を実感しています。

【適材適所】  
  クラブ設立のための事務や通常の雑務は本当に膨大です。クラブマネジャーが中心になって回してくれていますが、限界があります。しかし有り難いことに多くのスタッフに恵まれ、仕事の分業が成り立っています。クラブの法律や保険・定款作成などは顧問弁護士や保険代理店が、経営関係には企業の社長が、経理関係には公認会計士が、協賛企業の開拓には企業社長ら8名の参事が…。その他、スポーツ少年団の指導者や体育指導委員などがそれぞれの得意分野を活かし、活動してくれています。
  一人で出来る仕事量には限界があります。それなら「一人で出来ることでもみんなでやろう!」「もっと周りに迷惑をかけよう!」という気持になりました。その代わり、「誰も出来ないことこそ一人でやろう!」。(和歌山大学社会教育主事講習での堀内助教授の言葉)
  今、いろいろな人にお世話になっていますが、この考えが「活動を通しての人と人とのつながり」に結びついていったのだと思います。これからもいろいろな人に甘えて行きたいと思います。

【心の協賛】
  クラブの広報活動の一つに、クラブ紙の発行があります。クラブの理念や活動を一人でも多くの方に理解して頂くために、昨年の5月から毎月発行しており、裏面には『私たちも応援しています』というコーナーを設けています。
  これは、地域の企業の社長や商店主のみなさんにクラブの理念を説明し、次の二点だけお願いしています。一点は「毎月クラブ紙を送付させて頂きますので必ず読んで下さい」、もう一点は「賛同して頂けるのであれば企業名を掲載させて下さい」とお願いしているものです。    
  私たちは、これを『心の協賛』と呼んでおり、純粋に、多くの方にクラブのことを知って頂きたい、賛同して頂きたいと思っての行動でしたので、協賛金のようなものは一切頂いていません。すると驚いたことに、企業や商店主さんの方から、「支援させてもらうからいつでも言うてよ」という暖かい声が続出しました。こういった声は本当にクラブの活力になります。  現在、120社の企業や商店の方々に登録して頂いています。

【寄付制度スタート】
  クラブは、自主経営が基本です。今まで固くお断りしていた寄付でしたが、この9月から、いよいよ寄付制度をスタートすることになりました。今、スタッフで個々の協賛企業に依頼に回っている所です。どの方もクラブの賛同者だけあってスムーズに話が進んでいます。スタッフの負担にならないよう協賛企業の参事会で自動引落制度も考えてくれました。メンバーズカードによる割引特典を実施する商店も出てきました。まずまずの滑り出しです。
  会費制や寄付制の導入により、地域の目が厳しくなってきました。スタッフも地域に認められるクラブになろうという自覚と責任が芽生えてきました。
  クラブもその質を向上させるため、スタッフや登録指導者を対象に年3回程度、救急や法務関係、指導者のモラル向上などの研修会を実施しています。
  そうすることにより、メンバーや指導者が安心して活動出来る体制を作り、またみんながクラブ活動の原点(お互いの気持を大事にする心を養っていくなど)を理解することが出来ると考えています。
  将来的には、認定NPO法人(*注)化を目指しています。地域に根付いたクラブ、地域に支えられたクラブ、越えなければならない壁がたくさんありますが、壁に当たったときこそ、改革のチャンスだと考え、取り組んでいます。

【地域は宝の山】
  よく、協賛企業のメリットは何ですか?と聞かれますが、答えはいつも直球勝負です。
  「あなた方のお金を有効活用させて頂き、地域の人づくりをします。そのための地域づくりをします。それが最大のメリットです。」と答えています。
  スポーツ少年団の保護者にも同じようなことをいつも説明しています。
  「会費に対して、得か損かと言えば損です。その会費は、自分の子どもや競技だけに使われるのではなく、地域全体の子どもたちのために使わせて頂きます。」「長い目で見て下さい。地域の教育力が上がってきます。そうすることにより、自分の子どもにもメリットがありますよ。」  

  地域の様々な力を少しずつ頂き、またその活動に参画して頂くことにより、人と人とのつながりの輪が広がってきます。人と人とのつながりがこのクラブの資源です。
  地域にはまだまだ多くの宝物が眠っています。宝物は人であり、地域そのものです。
  これからも宝探しを続けていこうと思います。

(平尾好孝  くちくまのクラブ『SEACA』サブマネジャー)

(*注)認定NPO法人・・・NPO法人のうち、運営組織や事業活動が適正であることと、公益の増進に資することについて一定の要件を満たすものとして、国税庁の認定を受けたNPO法人をいいます。現在は、個人や法人が支出した寄附金、相続人等が寄附した相続財産等による税金面での優遇措置があります。平成18年4月より認定要件が緩和されたとはいえ、認定NP0法人の利用は全体の1%にも満たない状況です。制度のいっそうの利用促進が課題といえます。
(出所;国税庁HP  http://www.nta.go.jp/category/npo/npo.htm
「NPOがわかるQ&A」岩波ブックレット)

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