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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2006/06/30

メルマガ(第09号)連携ニュース「わが街クラブの人気メニュー」

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第09号」と連携した内容となっております。
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わが街クラブの人気メニュー  大都市編(その2)~地区を活かしたクラブの広報活動~

  昨年度、足立区で実施した3クラブの会員対象アンケート調査によると、クラブ入会のきっかけは、「人に勧められた(口コミ)」が大人子供とも60%と群を抜き、次いで「会報・チラシ」が大人20%、子供30%、「区の広報」が大人子供とも15%でした。やはり“口コミ”の効果は大きいようですが、その他の広報も有効であることが実証されました。あとはクラブの資源を活かした工夫次第・・・ということで当区の事例を紹介します。
  足立区は、人口64万人、面積52平方キロメートル(小学校72校、中学校37校)と広いため、「町会自治会連合協議会」という区内25箇所ある地縁組織のエリア(小中学校3~7校)をベースに、地域に根ざしたクラブ育成を進めています。設立準備を始めるエリアの町会や学校には、行政(公社)が概要を説明し、クラブの活動全般について合意を得ます。現在、5つのクラブが設立され、各クラブとも体育指導委員や青少年委員、スポーツ指導者など地元の有志が、町会や学校など地域の理解を得て運営しており、広報戦略もその利点を活かしています。

  まず、それぞれのエリアにある小中学校の協力により、全ての児童・生徒に会報やチラシを配布しています。町会には、掲示板や回覧板をお願いしています。地域学習センター発行のミニコミ誌には、クラブのコーナーを設けてもらい情報提供をしています。さらに、活動内容に合わせ、高齢者団体や保健所のサークルなど、ターゲットを絞ったチラシ配布を行っています。また、区の広報紙やケーブルテレビなどで活動が紹介されることもあります。これらは、クラブがスタッフの人脈などを活用して各団体に直接依頼し、広報活動を充実させています。

  しかし、クラブとしてどの方法が有効であったのかは明確でありません。広報は、企画・編集できる組織と人材、印刷や配布の経費と手間、配布先との協力関係など、クラブの重要な活動でありながら、実際の効果が見えにくいものです。どのような広報の手段によって会員が増えたのか、各クラブが実態を検証した上で、個々のクラブ・地域にあった広報戦略を確立することがポイントだと思います。
  最後に、パブリシティ(マスコミなどに報道として取り上げられるように働きかけること)は、広告よりも客観性や信頼性が高く、注目率や閲覧効果があると言われています。子供と高齢者の交流や学生スタッフ企画のイベントなど、“総合型”の特性を活かした活動はニュース性が高く、取り上げられやすいようです。まずは、地元の新聞やテレビなどのローカルメディアに、報道して欲しい事柄を発信しましょう。あるクラブが全国紙の一面で紹介された時、一般の会員に加え賛助会員の申し出も増え、その効果は絶大でした。
(小故島睦光  (財)足立区生涯学習振興公社 地域クラブ推進課)

「足立区内クラブのパンフレット、広報紙」
「ケーブルテレビの取材風景」
「世代を越えた“総合型”の活動はニュース性が高い」