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総合型地域スポーツクラブに関するお知らせ

総合型クラブ2005/11/21

メルマガ(第02号)連携ニュース「世界のスポーツ&クラブライフ」

※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第02号」と連携した内容となっております。
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世界のスポーツ&クラブライフ(ドイツ編)  ~ドイツの子ども達とスポーツクラブ~

  スポーツは、自らの意思で自分のやりたい種目を選択し、自分の過ごしたいスポーツライフを楽しむことがまず大切です。生涯にわたってスポーツとの関わりを持つためには、小さな時の「スポーツとの出会い」が重要なことは言うまでもありません。そのような関わり方を仲間とともに模索し、実践していくのが地域のスポーツクラブです。

  ドイツでは、現在約9万のクラブが地域に存在します。国民の約33%がスポーツ連盟に登録し、クラブなどでスポーツを行っています。親が入っているクラブに幼いころから通ったり、やりたい種目のあるクラブや少し遠くても自分の好みや技術レベルに合ったクラブに入るなど、あらゆる知恵を働かせて自分に合ったクラブを選びます。

  自分自身の大切な「スポーツ」であるからこそ、どのようなスタイルでスポーツするかについては真剣に自分で考えます。クラブ側もより多くの仲間を集めるために、クラブの特色をアピールし、楽しく充実したクラブライフへ誘う工夫を惜しみなく行います。
  ドイツのクラブでは、自分がスポーツを楽しみ、充実した時間を過ごすために会費を払い、自分ができる範囲でクラブのために協力する姿勢が求められます。お互いの助け合い、心遣い、そして役割分担が楽しく充実したクラブライフを育むことを知っています。

  一週間に1,2回の練習、そして場合によっては土曜日に試合が標準的な子どもの活動。日曜日や夏休みはお休みがほとんど。特にトップアスリートを目指すグループは、週3,4日練習するグループもありますが、子どもたちののめり込みに不安を持つ親も最近では増え、また子どもたちもそこまではやりたくないと思う子が増えてきました。

  ドイツの学校スポーツ(体育)はおおよそ週3時間。最近減る傾向にあり、既に週2時間の州もあります。子どもの運動不足や肥満が問題視されており、州文部省やドイツスポーツ連盟、ドイツスポーツユーゲント(スポーツ少年団)では、放課後に学校でスポーツ活動が行えるように、地域のスポーツクラブと協力関係を築こうとしています。
学校に部活動が原則として無いドイツは、子どもたちに新たなスポーツの機会を与えるための新しい試みを始めました。そこでも地域のスポーツクラブが重要な役割を担っています。
(佐藤由夫 日本自由時間スポーツ研究所 所長)

日本自由時間スポーツ研究所HP http://www.jif-sport.jp/

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