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総合型クラブの問題・課題で、最も多いのが「財源」です。何かをするためには、お金はたしかに必要で重要なものです。 しかし、「お金がない」と考えてしまうと思考と行動は停止します。 はじめにお金ありきの予算消化型ではなく、お金を得る回路を増やし、いかに手堅く継続的に得るか、少ないお金を元手に、いかに増やすか、効果をあげるか、そのために何をしておくかなど、戦略的な思考がぜひとも必要です。 そこで、今回の特集では、工夫しているクラブの事例や、助成金からいかにお金を生み出すか、各種助成金情報も含めてご紹介します。
地域にはスポーツだけでなく自治組織や様々な市民活動団体があります。このような組織や団体は、拠点場所や得意分野をもっているため、ここから総合型クラブをつくることも可能です。 また、様々な得意分野を合わせた相乗効果により、地域全体を活性化する、まさに地域密着の「わが街のクラブ」ができあがります。 しかし、異なる分野や新旧団体の間で協力体制を組むのは、実際には難しい面があります。 そこで、スポーツ以外の団体からできたクラブや、様々な分野から成り立つクラブの事例などから、地域を基盤につながるコツや協力体制を育むポイントを探ります。
総合型クラブは、地域スポーツ界の中では後発の存在であり、そこが創設・運営において難しく、課題にもなっています。 考え方の違いや理解不足による軋轢も、少なからずあります。 そこで、今回の特集でご紹介する5つの事例は、地域の体協やスポーツ少年団を母体に、総合型が誕生したり、育てられたり、一事業として行われている事例です。 既存団体と総合型クラブの方向性をいかにうまく結びつけ、地域で新たな展開を生み出せたか、体協やスポーツ少年団はどのような役割を担っているのか、事例から学びます。 それぞれの事例に、地域の特徴や工夫がでています。
クラブの創設・運営には、行政の協力や協働が欠かせません。 お金に限らず、施設や広報面、協働事業なども含まれ、基本は、お互いに情報交換・相談できる関係が望まれます。 さらに、総合型クラブという新しい存在を活用して、地域のスポーツ環境を改革・充実していく機能が期待されます。 そのための「いい関係」が必要です。 しかし、行政の対応には地域差があり苦労しているクラブは少なくありません。 「何をどこまで支援したらいいのか、どうやって連携・協働していくのかわからない」という行政関係者もいます。 「自立」を「放任」と取り違えたり、住民側が行政に依存して主体性が育たないケースもあります。 そこで、様々なかたちで「行政とのいい関係」をもつクラブの4つの事例を紹介します。 行政、クラブ、それぞれの立場から、いい関係を築くコツも見ていただきます。
クラブづくりは、新しいチャレンジであり試行錯誤がつきものです。 「取り組むこと」自体に意味があり、設立へのプロセスや、改善しながら継続していく活動が、クラブにとって重要です。 悩みながらも前向きに続けている限り、失敗は一切ありません! しかし、なるべく悪くならないように、致命的な失敗をしないように進めていきたいと思う気持ちは、誰にでもあります。 「成功事例ばかりでなく失敗事例を知りたい」という声もあります。 そこで今月は、設立がうまくできなかった、また、軌道に乗らず休眠状態になった事例から学ぶ、という特集を組みました。 全国のクラブ育成アドバイザーのご協力により、クラブ名は無記名で、どのような事例があるのか、情報をお寄せいただきました。 事例のなかに多く出てくる原因順に、第1位から5位の順位を編集サイドでつけ、また、「設立後のトラブル」も加え、中央・地方企画班の方々から多様な視点でアドバイスをいただきました。
クラブの運営で、どのクラブでも必ず行う作業が「会員管理」。 会費の納入はもちろん、出欠のチェックなどをすれば、煩雑で手間がかかり、会員数が増加するクラブでは悩みの種です。 休講や変更など会員への一斉連絡が必要で大変なのもクラブの運営です。 そんなクラブに耳寄りな解決策があります。「IT活用」です。 「IT」というと、「お金がかかりそう」「難しそう」と思われがちですが、ご紹介する事例は、費用対効果が高く、入力できればOKのものばかり。 携帯を使った連絡網は、導入費・利用料「0円」です。 「IT活用」の効果は、事務作業の手間を省き、経費を抑えるだけでなく、会員へのこまめな情報提供や、クラブ内のコミュニケーションを活発にし、集計や調査機能を使えば、素早く現状を把握でき、経営にも役立ちます。 将来は、クラブ間のネットワークツールとしての機能も期待されます。 事例には導入経緯や活用に向けたアドバイスもあります!