本文へスキップします。
問合せ・FAQ
ENGLISH
2018/01/10
第20回秩父宮記念スポーツ医・科学賞受賞者が決定
氏名
所属等
受賞理由
樋口 満 (ひぐち みつる)
早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
健康増進・加齢に関する運動生理・生化学、スポーツ栄養学を専門とし、国民の健康の保持増進からアスリートのコンディショニングやパフォーマンス向上まで多岐にわたり多大な功績を残されてきた。 また、アスリートの栄養摂取に関する研究のほか、メタボリックシンドロームなどの改善や予防の効果についての研究にも取り組まれ、本会においては、「国体選手における医・科学サポートに関する研究」、「スポーツ食育プロジェクト」等に携わり、競技力向上や子どもの健全な発育・発達に寄与されたほか、「日本体育協会公認スポーツ栄養士」資格創設の礎を築かれた。 さらに、後進の育成にも取り組まれ、研究機関やスポーツ現場等で活躍する管理栄養士や研究者等を数多く輩出されてきた。
名称
代表者
東京オリンピック記念体力測定研究班
川原 貴 (かわはら たかし) <所属等> 日本臨床スポーツ医学会理事長
同研究班は、1964年の東京オリンピックの代表選手を対象として、4年毎に健康・体力に関する追跡調査を50年以上にわたり継続的に行ってきた。 この追跡調査は、東京オリンピック参加全選手の健康と体力について生涯にわたり調査を行い、青少年期に行われたトレーニングによるその後の健康・体力や生活・運動習慣への影響を検証するという、23カ国が参加した国際的な研究事業であったが、1972年に中止となり、その後、継続しているのは日本のみとなった。 同研究班の追跡調査によると、成年期までに磨かれた骨格筋や食選択の違いにより、代表選手は高齢期を迎えても一般高齢者と比べ骨格筋量が多く、体力の持ち越し効果があることが示された。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、これまでの研究成果をまとめ、国際会議等での発表や英文雑誌への投稿を予定しており、世界規模で高齢社会が予測される中、この追跡調査が国際的に大きなインパクトを与えることが期待される。
JSPOからのお知らせの一覧へ