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ジュニア期におけるスポーツ外傷・障害の予防への取り組み
社会心理的側面の強化を意図した運動・スポーツ遊びプログラムの開発および普及・啓発
アクティブ・チャイルド・プログラム普及・啓発事業
新たなスポーツ価値意識の多面的な評価指標の開発─スポーツ政策等におけるスポーツの理念・価値・目的論を踏まえて─
スポーツ活動中の熱中症事故予防に関する研究

ジュニア期におけるスポーツ外傷・障害の予防への取り組み


   スポーツ基本法およびスポーツ基本計画では、万人が安全にスポーツを楽しむ権利が担保されています。しかし一部のニュースでも取り上げられるように、一方でスポーツ活動中の怪我が多発していることも事実です。
   これまで、平成22〜24年度に行った「日本におけるスポーツ外傷サーベイランスシステムの構築」の研究により、スポーツ活動による外傷の実態を調査しました。そのなかでも特に、①ジュニア期における重症頭頸部外傷(脳震盪を含む)が少なからず発生しており、この予防策が必須であること、②足関節捻挫が突出して多く、その後の別の外傷・障害発生の一因となっていること、③ジュニア期の女子における膝前十字靱帯損傷が多く見られ、特に高校生の年代で急増することが明らかになっています。
   そこで本研究では、これらの外傷を予防するための効果的なプログラムを作成し、関係機関を通じて普及・啓発を図ることとします。
   1)実施概要
    (1)予防プログラムの作成(既存プログラムの検証)
    (2)介入指導の実施
    (3)パフォーマンス測定
    (4)外傷・障害発生調査
   2)疾患(対象競技)
    (1)重症頭頚部外傷(柔道、ラグビー)
    (2)膝前十字靱帯損傷(女子バスケットボール)
    (3)足関節捻挫(サッカー、テニス)
※プロジェクト研究班長:福林徹(早稲田大学)
※この事業は「競輪」の補助金を受けて実施しています。
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社会心理的側面の強化を意図した運動・スポーツ遊びプログラムの開発および普及・啓発


   従来、子どもを対象とした運動・スポーツ実施の効果としては、体力づくりや肥満予防、さらにはスポーツスキルの獲得が中心でしたが、より多くの子どもたちの身体活動の量と質をともに高めていくためには、社会心理的側面に注目し、従来の運動・スポーツの効果に新しい価値を加えていく必要があると思われます。
   本研究では、子どもを対象に、社会心理的側面(メンタルヘルス、社会性、および集中力など)の強化を意図した運動・スポーツ遊びプログラムを開発し、その評価を行うことを目的とします。
   1)社会心理的要因を強化する運動遊びの要素研究:子どもの視点
    (1)幼児版プレイメーカー尺度の作成に向けて:保育者の捉えた「遊び込める子ども」に着目した尺度項目の収集
    (2)ポジティブ心理学の視点から見た子どもの運動遊び
    (3)運動遊びにおける子どもの活動と社会的なかかわりの程度を評価する手法について
    (4)児童の運動遊びフォーカスグループインタビュー
    (5)プレイフルネス尺度の開発
    (6)運動遊びの推奨内容・促進要因・バリア要因
   2)社会心理的要因を強化する運動遊びの要素研究:指導者・提供者の視点
    (1)社会心理的要因を視点とした運動遊びの分類
    (2)子ども視点に立ったプレイメーカーの役割とは?
    (3)保護者や指導者は,子どもの運動遊びの効果をどう見ているか?
   3)身体活動の測定
     目的に応じた身体活動評価法の選択と注意点
   4)怪我の予防
     子どもの外傷・障害予防に必要な要素を運動遊びの視点から考える
   今後は、国内外の文献研究をさらに進め、子どもたち、および子どもに関わる大人を対象にフォーマティブ・リサーチを実施し、実際場面におけるメンタルヘルス、社会性、および集中力強化の方法を探る予定です。
※プロジェクト研究班長:竹中晃二(早稲田大学)
※この事業は「競輪」の補助金を受けて実施しています。
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アクティブ・チャイルド・プログラム普及・啓発事業


   平成20~22年度の三か年にわたり、文部科学省の委託事業として「子どもの発達段階に応じた体力向上プログラムの開発事業」を実施しました。この研究は、「子どもが発達段階に応じて身につけておくことが望ましい動きや身体を操作する能力を獲得し、そうした能力を高めるための運動プログラム」を開発し、普及・啓発するための教材を作成し、全国の小学校や総合型地域スポーツクラブに情報提供するものでした。また平成22〜24年度には、スポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブなどの指導者を対象として、上記運動プログラムを用いて効果的に指導するための実技指導者講習会を開催しました。
   こうしたこれまでの取り組みから、今後の課題として、本プログラムを指導現場へ効果的に普及・啓発させるための施策が重要であると考えられています。講習会等の機会を通じて、指導現場からのフィードバック情報も蓄積されつつあるため、こうしたノウハウを活用することとします。
   そこで、これまでの事業コンセプトを継承し、本プログラムをさらに普及・啓発させるための具体的施策を検討します。現在のところ、下記テーマについて、取り組んでいます。
   ① アクティブ・チャイルド・プログラムの改訂(コンテンツの追加など)
     →改訂版の発行(ガイドブック、DVD)
   ② スポーツ少年団事業における低年齢層の子どもたちに対する同プログラムを普及・啓発させるための方策、企画の検討
     →「幼児期からのアクティブ・チャイルド・プログラム」の作成
   ③ スポーツ指導者育成事業における同プログラムの普及・啓発活動
     →指導員養成課程や各種講習会における情報提供
※プロジェクト研究班長:福林徹(早稲田大学)
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新たなスポーツ価値意識の多面的な評価指標の開発─スポーツ政策等におけるスポーツの理念・価値・目的論を踏まえて─


   これまでのスポーツの価値(価値観、価値意識)に関する研究が対象としてきたスポーツは「する」スポーツや一部の競技者に限定的であり、スポーツ基本法をはじめとする新たなスポーツ諸政策に謳われているスポーツの価値とは必ずしも一致していません。
   本研究では、21世紀の新たなスポーツの価値論に基づき、実証的なレベルでのツールとなりうる「スポーツ価値意識評価尺度」を開発し、日本人のスポーツ価値意識に影響を与える要因を探るとともに、国際比較研究を行うことを目的とします。
   平成26年度は、従来の研究領域を超えてスポーツの価値に関する研究成果をレビューします。さらに、①個人的価値、②教育的価値、③社会・生活向上価値、④経済的価値、⑤国際的価値、および⑥鑑賞的価値の6つをスポーツの価値として演繹した先行研究を参考にしながら、改めてスポーツ基本法、スポーツ基本計画や21世紀の国民スポーツ推進方策等のドキュメント分析を通して、21世紀のスポーツが標榜するスポーツの価値に関する構成概念を導出します。そして、それらを価値意識のレベルで実証研究ができるように操作化し、妥当性・信頼性のある「スポーツ価値意識評価尺度」を開発します。
   なお、平成27年度からは、日本人のスポーツ価値意識に影響を与える要因を探るとともに、スポーツの価値意識に関する国際比較研究を行う予定です。
※プロジェクト研究班長:木村和彦(早稲田大学)
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スポーツ活動中の熱中症事故予防に関する研究


   日本体育協会では、1991年に「スポーツ活動における熱中症事故予防研究班」を設置し、1994年には「熱中症予防の原則およびガイドライン」を発表するなど、20年近くにわたって熱中症事故を予防するための呼びかけを行ってきました。
   本研究では、近年の夏季環境の変化や事故事例・傾向に対応するために、より効果的な熱中症事故防止活動を進めることを目的として、これまでに日本体育協会が開発した教育・啓発教材を改訂および普及・啓発の方法について検討します。
※プロジェクト研究班長:川原貴(国立スポーツ科学センター)
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