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2009/10/20
メルマガ(第48号)連携ニュース 【1】特集<体協・スポ少から育った総合型クラブ> (2)3,500人の村での村体協の役割 ~いぎみクラブ(沖縄県大宜味村)
※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第48号」と連携した内容となっております。 メールマガジン配信希望の方は、下記関連リンク「メルマガ登録ページ」より登録いただけます。::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::【1】特集<体協・スポ少から育った総合型クラブ> (2)3,500人の村での村体協の役割 ~いぎみクラブ(沖縄県大宜味村)●設立の経緯、総合型クラブと村体協の関係総合型クラブに取り組んだきっかけは、村の行政・体育指導委員・村体育協会(以下、村体協)・婦人会・青年会などの各団体関係者21名が参加した県体育協会主催の現地説明会の中で、村内のスポーツ活動の状況や健康問題、将来の村づくりなどの様々な意見が交わされたことでした。村内のスポーツ活動はメジャーな競技スポーツが中心であったことや高齢化に伴う健康問題が深刻な時期であったため、各団体が連携・協力して『地域の健康づくり』として総合型クラブに取組んでいこうと意見が一致しました。現在は、総合型クラブの活動を村体協の一事業として位置づけ、「育成費」として年間10万円の予算を組んでいます。●なぜ、地域で新たなクラブづくりへの展開が生み出せたかいぎみクラブの特徴は、次の3点が挙げられます。1つ目は、村体協の一事業として位置づけ、「育成費」として10万円の予算を組んでいることです。その理由として、大宜味村ではこれまでメジャーな競技スポーツを中心に行なわれていたため、多様なスポーツ活動の普及・振興による活性化を図りたいと考えていました。また、高齢化の著しい小さな村での受益者負担は難しいという問題もありました。最低限の必要経費は徴収していますが、それ以上に充実した活動を行うためには行政や村体協からの財政的支援が必要という考え方から実現しました。2つ目は、村内のスポーツ教室等は行政・村体協・クラブの共催で開催していることです。全ての事業を共催で行うことで、お互いに連携・協力できています。 3つ目は、村内の4つの小学校と1つの中学校の全児童・生徒がクラブの保険に加入したことです。1年目はなかなか理解してもらえず苦労しましたが、設立した3年目には全児童・生徒が加入しました。そのおかげで、子どもたちはどの事業へも気軽に安心して参加することができます。このように、子どもたちが学校の部活動以外でも興味のあるスポーツ活動に参加できる環境づくりをしています。これらの特徴ある活動ができたのも、行政・村体協・老人会・婦人会・青年会等の各団体が、スポーツを通した健康づくりや子どもたちのスポーツ環境を充実させたいと考え、お互いに協力できた結果だと言えます。●小さな村の村体協の役割約3,500名の小さな村では、1人で団体の役職を2,3役担うのは当たり前の状況です。しかし、そのことで各団体間の情報・意見交換が容易にでき、お互いの事業に協力することができています。村体協も一緒です。一人ひとりの仕事は多いかもしれませんが、お互いに協力しあえる人間関係があるからこそ、いぎみクラブは成り立っています。 また、村内の各スポーツ(競技)団体が集う機会はあまり無かったのですが、いぎみクラブが設立されたことで各団体の活動が把握でき、新たな人材を発掘し、種目を増やすこともできました。これも、いぎみクラブの成果です。体協には競技力の向上という大きな役割がありますが、同時にスポーツの振興という役割も担っています。これまでは、人材の不足という課題があり思うようにスポーツに親しむ人たちを拡げていくことができませんでした。しかし今後、いぎみクラブは活動を通して健康で元気なお年寄りたちがいつまでも笑顔でスポーツができる環境づくりと、これから村のスポーツを背負っていくスポーツ好きな子どもたちを育てていくことを目指して活動していきます。 (慶田花英太 沖縄県クラブ育成アドバイザー)【いぎみクラブ・プロフィール】1.設立 設立年:平成20年5月21日 母体:体協、体育指導委員、行政、競技団体 経緯:地域のスポーツ活性化と健康づくり2.地域 人口:約3,500名 地域特性:沖縄本島北西部の山と海に囲まれた長寿村3.クラブ 会員数:322名 特徴:スポーツを通して健康で元気な長寿村を目指しています4.連絡先 〒905-1392 沖縄県大宜味村字大兼久157番地 TEL0980-44-3007 FAX0980-44-3029
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