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2009/03/23
メルマガ(第41号)連携ニュース メルマガ3月号 <特集> 会員が900人いるクラブの会費設定 NPO法人スポルテ目黒(東京都)
※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第41号」と連携した内容となっております。 メールマガジン配信希望の方は、下記関連リンク「メルマガ登録ページ」より登録いただけます。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ■【大都市型】NPO法人スポルテ目黒(東京都)~年会費12,000円一括、会費収入100%で運営●クラブや地域の特徴 「スポルテ目黒」(東京都目黒区)は平成16年10月7日に設立され、平成18年6月30日にNPO法人格を取得しました。また、平成20年4月1日より、指定管理者にもなっています。クラブの目的、会員数、人口規模、利用設備、指導者などは、以下のとおりです。目的:「いつでも、だれでも、いつまでも」を基本に、スポーツ・レクリエーション・文化活動に親しめる環境づくりを行うとともに、地域住民の健康づくりやふれあいに寄与してく。会員数:909名(平成19年度) 小学生266、中学生16、高校生4、20歳代16、30歳代117、40歳代125、50歳代115、 60歳代117、70歳代71、80歳代5人口規模:目黒区には人口約26万人いますが、地区別でみると5地区(東・西・南・北・中央)あり、各約5~6万人ずついます。クラブは中央地区にあり、人口約5万人(小学校4校、中学校2校)となっています。利用施設:活動拠点・・碑文谷体育館施設 クラブハウス・・碑文谷体育館内 体育館(太極拳・リトミック・ミニテニス・音楽体操・気功・スポーツチャンバラ・卓球・バトミントン・レスリン グ・フェンシング) 野球場(野球・グラウンドゴルフ・ティーボール・サッカー・スナッグゴルフ) テニスコート(硬式テニス・軟式テニス) 周回コース (ノルディックウォーキング) 小学校プール クラス別水泳教室・水中ウォーキング 小学校体育館 機械体操・レスリング体操指導者:主に区体育協会加盟団体の指導者を中心に各種目すべてに専門の指導者を配置し、会員が一人で来ても活動できるようにしています。テニス・スナッグゴルフはプロコーチに依頼、水泳は安全管理上、目黒区水泳連盟の資格指導者を配備しています。既存団体:開設時から地元等の既存団体との軋轢はまったくありません。 理由:(1)今までスポーツを行いたいが機会がなかった人を中心に会員募集した。 (2)区立体育館の休館日(月曜日)に活動したため、既存団体の活動を圧迫することがなかった。●活動の実際と会費設定 クラブ開始時は、設立準備委員会の有志による寄付金と指導者の支援(指導謝金支払い繰り延べ)により、理念である多種目運営に着手しました。2ヵ月後には会費収入により指導謝礼を支払う事ができるようになりました。会費の年額は、地域でのマーケティング調査により決定しました。会費 :正会員 12,000/年 (クラブの企画・運営に参画する) 利用会員 12,000/年 (各種目に参加できる) ファミリー会員 30,000/年 (家族何人でも参加できる) 賛助会員 10,000/年 (主旨に賛同されたかた) (会員登録・団体保険 各会員500円/年) ビジター料金 400円/人 利用当日参加料 年会費一括支払い。種目別会費はすべてなし。 期間は入会日から翌年の前日までの365日(入会日自由)とした。 設立当初からの年会費12,000円は変わっていません。設立当初の期間設定は、3ヶ月・半年(前期・後期)・年間の3つの支払い方法を設定し運営しましたが、短期間における会員証発行の煩雑さと更新忘れ等が多発し、2年後に全て年間契約に至りました。保険は個人のスポーツ安全保険加入を勧めていましたが、振込み等事務の負担と手数料負担等から、団体保険加入により全利用者に保障することにしました。 クラブは4年の準備期間及び開設期を含め行政等からの補助・助成金は一切ありありませんでしたが、目黒区から活動拠点の碑文谷体育館施設等の提供を受け(指定管理者となる平成20年3月まで継続)、クラブ発展の大きな力となりました。 区立体育施設の月曜日を終日使用(昨年までは休館日を利用)し18種目25事業を毎週実施、1日の利用者約500人に対する指導・受付等運営の一体化・省力化を図りました。 体育館フロアを防球ネットで区切り、同時進行で数種目の活動を行い、さらに各種目の開始に時間差を設けプログラム全体に連続性を持たせるよう工夫しています。 プログラムは利用者のニーズを捉え、朝は高齢者の太極拳・還暦野球・野球場の周回路でノルディックウォーキングが始まり、体を温め音楽体操・テニスを楽しみ、午前中に活動する幼児のリトミック、昼は高齢者から幼児まで2階の懇談室で昼食を取り、午後から気功・グラウンドゴルフがあり、学校を終えた小学生の野球場でのティボール・芝生のサッカー・体育館でスポーツチャンバラ・卓球、夕刻からレスリング・フェンシングが始まり、だれもが多種目のスポーツにチャレンジし、1日を通して楽しむことの出来る態勢となっています。 運営組織は、理事会等役員および事務局3人は開設時から全員無料のボランティアで活動しています。事務局長のみ有償ボランティア50,000円/月としています。種目受付は交通費程度額でお願いし、会員がスポーツを楽しみ、それを支えることで満足感を味わえる人が増えています(楽しかった・ありがとうの言葉が喜び)。●収支構造と今後の課題・展開 平成19年度会費収入は約1千万円、支出は約7百万円でした。収入に占める会費の割合は100%で、会費のみにて運営しています。 目黒区の世論調査(健康づくりの項目)で、「年間に1回30分以上の運動やスポーツをどのくらい行っていますか?」の調査結果によると、「ほぼ毎日・週に2~3回行っている人」が、他の4地区に多くの変化がないのに比べ、スポルテ目黒のある中央地区ではこの3年間で15%から25%へ大幅な増加が見られ、スポルテ目黒の活動や地域への貢献が数字となって現れました。 今後もスポーツを通じ、人と人とのふれあいや健康づくりに貢献するとともに、地域の人材や団体がスポーツを通して連帯・協力する中心的な役割を担うクラブとして発展したいと思います。 また指定管理者としても、変化・発展する地域社会の中で、多様化する地域住民ニーズをしっかりと受け止め、時代の流れに即した碑文谷体育館の運営のために、より一層の努力を続けていきます。【「スポルテ目黒」からのクラブ作りの提案】◆地域の実情に合わせ、出来ることから取り組む◆どの様なクラブを創るかは、地域の実態やニーズを知る(マーケットリサーチ)ことから始める◆地域にはスポーツ潜在人口がまだまだ眠っている◆「総合型地域スポーツクラブ」は「“創造型”地域スポーツクラブ」である(澤井 翼 NPO法人スポルテ目黒 理事長)
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