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2005/12/20
メルマガ(第03号)連携ニュース「世界のスポーツ&クラブライフ」
※本ニュースは本日配信の「総合型地域スポーツクラブ公式メールマガジン第03号」と連携した内容となっております。 メールマガジン配信希望の方は、下記関連リンク「メルマガ登録ページ」より登録いただけます。::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::世界のスポーツ&クラブライフ(ニュージーランド編)~エコ・スポーツを中心としたスポーツライフスタイル~ ニュージーランドのスポーツといえば、ラグビーのオールブラックスやヨットのアメリカズカップ連覇などを思い浮かべることができますが、最近、国民の間で人気を集めているスポーツが、自然をフィールドとするエコロジカル・スポーツです。美しいフィールドの大自然の中で、マウンテンバイク、トレッキング、カヌー、ランニング、ヨットなど、多種多様なスポーツを楽しんでいます。 青少年期までは、多様な競技スポーツに取り組んでいた人が、成人期にエコ・スポーツに向かう傾向が見られます。たとえば、若い時にニュージーランド代表だった選手が引退後にアドベンチャースポーツやマリンスポーツに取り組むなど、日本のように特定の種目に固執する姿は見られません。 ニュージーランドでは、日本に比べそれほど所得は高くないものの、物価も安いため、がむしゃらに働かなくても十分に食べていくことができます。したがって、あくせくと働かず、自分の生活を楽しむために時間を使い、心豊かに過ごすというスタイルが一般的です。しかし、社会的競争・野心が少ない代わりに、スポーツに対してはとてもアクティブであり、スポーツを通して自然にチャレンジする姿がとても印象的でした。また、用具など無理に備えるのではなく、持っている物で楽しめればいいという考えが強く、すべてにおいて自然体であり、何かを変えようとするのではなく、その中の一部になろうという姿勢が伺えました。 利用することによる破壊、廃棄物による破壊、「捕る、採る、取る」ことによる破壊など、世界的な問題になっている環境破壊についても、ニュージーランドでは、環境リテラシーの考え方がスポーツやレジャー活動に行き届いているように思えました。自然に対するマオリ族の考えが、やがてこの国に住む多くの人々に広がり、自然保護活動につながっていったと思われます。 『この自然の中に置いてきていいもの、それはあなたの足跡である』世界最高峰エベレストの初登頂に成功したエドモンド・ヒラリー卿(ニュージーランドオークランド生まれ)の金言を紹介し、本稿のまとめにかえさせていただきます。(黒須 充 福島大学教授)【参考HP】 http://www.sparc.org.nz/ (ニュージーランドの最新スポーツ情報)2001年1月、グラハムレポート(The Graham report)が政府に提出され、ヒラリーコミッション(Hillary Commission)、ニュージーランドスポーツ財団(NewZealand Sports Foundation)、そしてツーリズム・スポーツ(the sport policyarm of the Office of Tourism and Sport)の機能を統合して新しい機関を設立する動きが見られ、2002年2月にスポーツ&レクリエーションニュージーランド(Sportand Recreation New Zealand)、通称SPARC(スパーク)が誕生しました。【補足】ニュージーランドの人口は約388万人と日本の人口のおよそ3%で、国土は日本の約72%の大きさです。ニュージーランドのスポーツクラブは、単一種目・多世代型のクラブがほとんどであり、約15,000のスポーツクラブに130万人(約3人に1人)が所属しています。
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