スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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75 (9)剣道 剣道は竹刀による打突、体当たり、床の上を素足で動くため、下肢を痛めやすく、転倒しやすいスポーツです。 【事例】 試合中に左足を踏まれて親指の爪がはがれ、その後、壊疽(えそ)となり、右足下腿切断(平成24年度) 子どもと大人の練習中、子どもが大人の後頭部を竹刀で打った 打ち込みで、手が疲労骨折した (10)テニス テニスはラケットやボールによる事故が多いスポーツです。 【事例】 ポールを持ち上げる際、頭を打った ネット近くに落ちていた球を拾わず練習を続けた結果、ボールを踏み捻挫した ネットのワイヤーに癖が付いており、跳ね返って目に当たった プレーによるケガ ・ 相手の打突:手指関節のじん帯損傷、鼓膜損傷、頚椎の損傷 ・ 相手との接触:足指の骨折、頭部・頚部損傷 ・ すり足などによる負荷:アキレス腱断裂 用具によるケガ ・ 竹刀の破損、防具の不備:眼球損傷 ・ 防具の着用:熱中症、貧血 プレーによるケガ ・ 他人のラケット、ボールが当たる:打撲 ・ ボールで転ぶ:捻挫 用具によるケガ ・ コート整備用のローラー:圧死 ・ ネット・ワイヤーのささくれ:刺さるケガ

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