スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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68 (3)野球、ソフトボール 野球やソフトボールは、バットやボールによる事故が多いスポーツです。 【事例】 ①ボールが直撃 ソフトボールの試合中、ボールが左目に直撃。視神経障がい、視野狭きょう窄さく及び羞しゅう明めい(平成23年度) ソフトボールの投球練習中の後方通行中に、逸れたボールが右目に当たり失明。眼球破裂、一眼失明(平成23年度) ソフトボール中、バッターの打った打球がピッチャーの左目に直撃(平成20年度) ソフトボールのボールが指に当たり受傷。壊死性筋膜炎発症、上肢切断(平成23年度) 硬式野球で打球が左目に当たる。ガラス体損傷、弱視、視野狭窄(平成22年度) 野球の試合中、内野手が投げた球が目に当たる。眼球打撲による失明(平成20年度) 野球の練習中、バッターの打ったボールが頭に直撃。神経系統の機能に障がいが残る(平成20年度) ②接触、衝突 ソフトボール中、ランナーと接触し、転倒。頚椎損(平成22年度) ソフトボール中、ランナーと接触し、脊柱に変形障がいが残る(平成20年度) キャッチャーとしてソフトボールの試合に参加中、クロスプレーで受傷。頚椎損傷(平成20年度) 野球で一塁を守っていたとき、走者と衝突して転倒。頚椎損傷による運動機能障がいが残る(平成19年度) 野球のボールを追って交錯し、相手の膝と頭部が衝突(平成21年度) プレーによるケガ ・ バットが折れる、飛ぶ(汗で滑るなど):打撲 ・ ボールに当たる:打撲(目、歯など)、心臓震盪 ・ 金属スパイク:裂傷 ・ 野手の衝突:頭部へのケガ 用具によるケガ ・ 防球ネット:風で倒れて下敷き

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