スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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66 2 種目ごとの事故事例 種目ごとに、よくある事故事例を見ていきます。監督、コーチはこれらの事例をしっかりと把握して、事故がないよう注意してください。 事例は、スポーツ安全保険の支払い事例(年度の記載があるものです)、リスクマネジメント研修会で発表された事例となります。 (1)⽔泳 水泳は呼吸制限、水の抵抗、視野狭窄など、陸上にはない制約が加わります。上記のケガに注意してください。 【事例】 練習中、前を泳いでいた人の足で受傷。眼窩骨折、右目失明(平成24年度) 練習中、飛び込んだときにプール底に頭を打ち頚椎を損傷。重度後遺障がいが残る(平成19年度) プレーによるケガ ・ 水中、プールサイドでの接触:打撲、切創 ・ スタートの失敗:頭部打撲、頚椎損傷 ・ 体調不良:溺水 用具によるケガ ・ プールの排水溝への吸込まれ:溺水

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