スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
68/112

64 (2)傷害部位別の事故発⽣率 表2は1年間の傷害部位ごとの事故発生件数とその割合です。手の指、足の関節、膝の3か所への事故が全体の約45%を占めています。 表3はケガの状態ごとの事故発生件数を示したものです。捻挫、骨折、挫傷(打撲)が上位となっています。 ケガの発生を完全に防ぐことはできません。従って、少なくともこれらのケガには対応できるように救急箱の中身を準備しておくとともに、指導者はこれらのケガに対する応急手当の方法を取得しておく必要があります。 表3 傷害種別の事故発生の割合 020,00040,00060,00080,000捻挫骨折挫傷(打撲)創傷脱臼腱断裂その他単位︓件件数割合頭部4,4002.4%頭部(目)4,7772.7%頭部(⻭)2,4431.4%頭部(その他)6,7773.8%2,7751.5%胸・腹・背部6,0423.4%5,9153.3%肩・上腕8,1144.5%肘6,1943.4%前腕3,7402.1%手関節10,5505.9%手3,6972.1%手指33,25718.5%大腿4,9662.8%膝18,89010.5%下腿7,5024.2%足関節27,68015.4%足10,2315.7%足指5,4813.0%下肢(その他)3,6902.1%2,6741.5%179,795100.0%(単位)件数(件)、割合(%)合計上肢下肢頭部傷害部位頸部腹部その他表2傷害部位別の事故発生の件数と割合

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です