スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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60 付録1 事故事例 1 スポーツ安全保険の事故データ スポーツ安全協会が毎年取り纏めている「スポーツ安全保険の加入者及び各種事故の統計データ」から、種目ごとの事故の特徴と障害部位別の事故発生率、年齢別の事故の特徴を見ていきます。 平成24年度のデータに基づいています。 (1)種目ごとの事故発⽣率 表1は種目別に事故件数、加入件数、事故発生率を取り纏めたものです。種目ごとの加入件数に差があるため、事故発生率(事故件数÷加入件数)が高い順に並べました。 事故発生率とは1年間に何人の人がケガをするかを統計的にみたものです。例えば10%とは、ケガの大小は考慮せず、1年間で10人に1人がケガをするという意味です。(100÷事故発生率(%表示)で計算します) 発生確率の高い上位10の種目は、アメリカンフットボール、ドッジボール、ラグビー、柔道、バスケットボール、硬式野球、バレーボール、レスリングとなりました。これらの種目の指導者は、特に事故発生の防止に注意する必要があります。

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