スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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52 の対応を行います。 建物等の構造を調べ、どちらの対応をとるのかを決めておきましょう。 ③屋内施設の場合 耐震性が確保されている施設の場合、施設内で火災が発生していなければ、屋内にとどまるようにしましょう。屋外に逃げた場合、上からの落下物に当たる可能性があり危険です。施設管理者の指示があるまで、その場で待機していましょう。 (2)津波について 地震が発生した場合、津波にも気を付ける必要があります。 2011年3月11日に発生した東日本大震災のときは、宮城県南三陸町では津波の高さは約13mを記録、また岩手県宮古市では津波の速度は時速115kmにも達しました。 津波警報・注意報は、津波の高さや到達予想時刻とともに、地震発生から3分を目処に発表されます。また津波の心配がない場合でも発表されます。 巨大地震が発生した場合、まずは「巨大」「高い」で発表されます。その後、10m超、10m、5m、3m、1mの5段階で発表されます。 大津波警報とは、予想される津波の高さが高いところで3mを超える場合に発表されます。発表される津波の高さは10m超、10m、5mとなります。特別警報と同じ位置付けとなります。 津波警報とは、予想される津波の高さが高いところで1mを超え、3m以下の場合に発表されます。発表される津波の高さは3mとなります。 津波注意報とは、予想される津波の高さが高いところで0.2m以上、1m以下の場合であって、津波による災害のおそれがある場合に発表されます。発表される津波の高さは1mとなります。 9 障がい者スポーツへの対応 (1)指導者の⼼構え 障がい者は一人ひとり、態様が異なります。従って指導者は、まずは把握することから始めなければいけません。 把握すべき事項は、参加者の障がいの態様、競技の特性、スポーツ施設の情報、装・気象庁は地震発生から3分を目処に、津波警報・注意報を出します。 ・津波の心配がない場合でも発表します。 ・発表される項目は、津波の高さ、到達予想時刻 ・大津波警報(特別警報と同じ) 巨大⇒10m超、10m、5m・津波警 高い⇒ 3m ・津波注意報 ⇒ 1m ・ 把握すること、理解することがポイントです。

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