スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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51 ⑨その他 その他の項目として、預かり荷物への対応、落し物への対応、写真やビデオ撮影時の注意点、食中毒への注意があります。 荷物を預かる場合、返却時に間違わないようにしなければなりません。 広報用の写真やビデオ撮影を行う場合には個人情報の問題も生じる可能性がありますので、事前の告知か、個人が特定できないような撮影方法をとるなどの対応が必要です。 大会参加者名簿は重要な個人情報です。そのままゴミ箱に捨てないよう、取扱いには注意してください。 選手や大会運営者のための弁当について、食中毒に注意が必要です。特に朝から弁当を用意する場合には、暑いところや日差しが強いところでの保管は避けるようにしましょう。 (3)スタッフの⼼がけ スタッフは安全で円滑なイベントや大会運営ができるよう、ホウレンソウを徹底すること(小さな事故も報告する)、アクシデント発生時には状況から逃げず、たらい回しにはしないこと、身勝手な行動や発言は避けることがポイントとなります。ユニフォームを着れば主催者側であるという認識を徹底しましょう。 なお、スタッフ自身の管理も必要です。貴重品は自分で管理する、暑さや寒さに注意する、危険なことはしないこと、保険証や緊急連絡先を携行すること、動きやすい服装や靴を履くことがポイントです。 8 地震発⽣時の対応 (1)発災時の対応 ①屋外の場合 発災直後は建物から離れ体を低くすること。ガラス飛散範囲は建物高さの約1/2であるため、これより遠くに逃げることが必要です。 ②体育館の場合 建物の構造や天井の状況により、柱や壁際に寄るか、中央に集まり体を低くするか・ 預かり荷物や落し物への対応は間違わないこと ・ 写真やビデオ撮影時には個人情報に注意すること ・ 大会参加者名簿の取扱いには注意すること ・ 弁当の食中毒には注意すること ・ ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底すること(小さな事故も報告する) ・ 事件・事故発生時には状況から逃げず、たらい回しにはしないこと ・ 身勝手な行動や発言は避けること ・ 屋外の場合は落下物に気を付ける。建物高さの1/2以上離れること。 ・ 体育館では照明や天井の落下に注意すること。

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