スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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43 ①個人情報漏えいの原因と対策 個人情報の漏えいで最も多いのが紙による漏えいです。印刷した会員情報や写真をシュレッダーにかけず、そのままゴミ箱に捨てる、裏紙を使用する、机上に放置したまま帰宅するケースが多く見られます。これらは全て個人情報の漏えいに繋がる行為です。クラブのスタッフは気を付ける必要があります。 またUSBメモリの紛失、個人情報が入力されたパソコンの紛失や盗難、不正アクセスによる個人情報漏えいも多く見られます。不要な情報は持ち出さない、事務所のパソコンは帰宅時には鍵のかかるキャビネットに片付ける、パソコンにはウィルス対策ソフトをインストールしておく、Winnyなどのファイル共有ソフトはインストールしないなど、基本的な対策で個人情報漏えいの発生を抑えることができます。 ②パスワード設定の必要性 ヒトにはヒューマンエラーというものがあります。ヒトは機械ではないため、ヒューマンエラーをゼロにすることはできません。 このため個人情報をはじめとする重要なファイルにはパスワードを設定することが対策の1つとなります。個人情報のファイルにパスワードを設定しておけば、ファイルが漏えいしたとしても、少なくとも中身を見られることができないためです。 当然ながら分かりやすいパスワードを設定する、パソコンなどのパスワードを書いた紙を貼りつけないようにする必要があります。 個人情報の漏えいに繋がる印刷した会員情報や写真の管理(チェックリスト) □シュレッダーにかけず、そのままゴミ箱に捨てる □裏紙を使用する □机上に放置したまま帰宅する よくある個人情報漏えいのパターン(チェックリスト) □USBメモリの紛失、盗難 □パソコンの紛失、盗難 □パソコンへの不正アクセス □最新版のウィルスソフトが入っていない自宅パソコンからの漏えい □e-mailの誤送信 □FAXの誤送信 □個人情報の入った鞄の置忘れ、盗難

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