スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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28 第3章 指導者としてのチェックポイント 注意義務として、前章では予見義務、回避義務、保護監督義務、保護者への通知義務の4つを解説しました。本章ではこの義務の具体的な対応を解説します。 チェックする項目は大きく3つあります。1つ目は施設用具の管理です。施設の配置、用具が安全に行える状態になっているかどうかに関する確認事項です。 2つ目は健康管理・身体能力の管理です。会員が健康な状態で練習や試合に参加することができるかの確認事項です。 3つ目は自然条件の把握です。活動するための環境が適切かどうかの確認事項です。 巻末のマニュアルの冒頭に「活動前のチェックポイント」として示してあります。「まぁ、いいか」とはせず、指導者は活動開始前には必ず確認するよう心掛けてください。 チェック項目が多いと感じる方もいるとは思いますが、安全なスポーツ活動を行うために必要な事項です。 この活動が注意義務の遵守に繋がります。 本章のポイント スポーツ事故防止のためには以下の3つが重要です。 施設用具の管理 健康管理と身体能力の管理 自然条件の把握

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