スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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101 2.クラブとして、やらなければならない事 項目 なぜ出来ないか どうすれば出来るか講師からのポイント 責任体制の明確化 誰も取りたいと思わない。そういう場面にならないから。決めるのは難しい。 話をする場作り。会議で明確化を図る。各種目。認識を持つ。 最低限、クラブ全体(運営)の責任者、現場の責任者は決めておく。 事故対応マニュアル作成 自覚がない。ケガの対応のみ注意しており、傷害保険に任せている。 具体例をまとめる。日赤HРの利用。事務局でまとめる。種目別にして作る。損害賠償保険を検討。 研修時のマニュアルを活用する。 緊急連絡網の作成 個人情報漏えいの懸念がある。 クラブ関係者が個人情報の適切な管理を行う。 クラブとして個人情報のルールを定め、関係者へ周知徹底を行う。 保険への加入 規約で会員に義務づける。(傷害保険のみ) クラブ全員の加入名簿を事務局で管理する。イベント時は1日保険に加入する。 指導者は賠償責任保険には加入すべきである。 救急箱の設置 スポーツドリンクの設置。クラブハウス内に設置。 応急処置ができる医薬品類を用意すべきである。 AEDの設置 クラブでは予算がないので買えない。 公共の施設の体育館には設置してある。所在の場所を把握。 大切なものなので、どこにあるかを常に把握しておく。 勉強会の実施 (リスクマネジメント等) 必要性を感じていないから。参加が少ない。 指導者に説明して基本的な部分を理解してもらう。意識の共有化。講師招聘。 特に賠償責任への必要性を感じてもらわなければならない。 応急処置(救急)講習参加 指導者の時間的都合のため、一括しての時間調整が難しい。 クラブにかかわる全ての人に参加を促す。 現場では少なくとも1人は最低限の応急処置をできるようにしておく。 リスク事例の収集 事務局の仕事だと思われている。担当だけで対応している。 ケガが発生した場合の他クラブの情報収集をする。 多くの事例を知ることで、対処の方法も身につけることができる。 他クラブとの情報交換 必要とは思っている。 クラブスタッフ交流会に年2回参加している。スタッフ交流会の実施。 リスク事例など、常に情報交換をすることが求められる。

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