スポーツリスクマネジメントの実践 ― スポーツ事故の防止と法的責任 ―
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99 (9)バスケット リスク発生の経緯 バスケットボールの移動ゴールが重量物であるため、生徒だけの取り扱いを注意している。 クラブの対応状況 勝手に移動して事故を起こしたときの対応について今後留意していく必要がある。 講師からのポイント 生徒だけでは移動しないよう、常に言い聞かせることが必要である。事故が起きた場合、現場の指導者が責任を問われることとなる。 (10)剣道 リスク発生の経緯 剣道の際、新規会員が初参加の日にアキレス腱を切った。 クラブの対応状況 本人が経験者ということであったため、心配していなかったが、60歳前ということから予測できたかもしれない。ケガについては傷害保険で対応。 講師からのポイント 受講者の年齢に応じたプログラムを行うことが、クラブの責任者の注意義務となる。なお参加者への先入観を持たないことも必要である。 (11)ミニバレー リスク発生の経緯 ミニバレー中に足を捻挫、負傷。毎週火曜日午後8時から10時までで2時間ミニバレーをしている。年代も様々であり、来る時間もばらばらであるため、準備体操は各自で行っている。 クラブの対応状況 今後は、各自で体操マニュアルを作成するなどしてもらう。 講師からのポイント 来る時間を揃えるなど、運営を改善することが必要。ケガが起きないよう、適切な準備運動を行わせるという義務が指導者にはある。

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